ブルーバックス<br> 経済数学の直観的方法 マクロ経済学編

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ブルーバックス
経済数学の直観的方法 マクロ経済学編

  • 著者名:長沼伸一郎【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 講談社(2016/09発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062579841

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内容説明

理系学生伝説の参考書『物理数学の直観的方法』の著者による、画期的な経済数学の入門書。理系と文系の中央位置から、双方を視野に入れる独自のアプローチで直観的な理解の道を拓いていきます。本書「マクロ経済学編」では、現代経済学の最重要理論であり「二大難解理論」の一方の「動学的マクロ均衡理論」を一気に理解することを可能にします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

101
今まで経済学をあまり経験してこなかった、理系の人向きのような感じもします。数学的な観点からの経済分析的な方法を説いています。理系の人が書かれている割には文系の私にとっても数学との橋渡し的な役割を果たしてくれています。最近はマクロ経済学よりもミクロの分野での数学を使う方が増えている気がします。いい本であるという気はしました。2017/06/03

ゲオルギオ・ハーン

24
物理学の解説書を出している著者が書いた経済モデルの解説本。学部生のテキストで出てくる経済モデルについて、物理学の立場から解説していて切り口的に面白いし、物理の人たちは経済モデルを見て考えることの一例としても読める。経済モデルで使われている数式の起源やそもそものアイディアが書かれているので「なんでこんな数式を勉強するんだ (使っているんだ)」という疑問へのひとつの答えでもある。ただ、経済学に詳しいわけではないのでケインズ経済学を舐めすぎだろという点や数式以外のことは知らない点が散見される。2022/02/04

kochi

23
名著『物理数学の直感的方法』の著者が経済数学の二大難問のうちの一つ、動的マクロ均衡理論の直感的解説に挑戦!動的マクロ均衡とは、解析力学の手法を経済学に応用したものとのことだが、理系だけど、解析力学って?なので、新鮮に、さらっと読むf^_^; さすがに上級編は「さらっと」はいかず、よく分からないが、おまけ的な位相空間の説明とか、何度目かの「腑に落ちる」体験が出来、読後の充足感が高い。唯一の問題は、あまりにもわかりやすい説明に、さらっと読んでしまい、簡単にわかった気になってしまうことではないだろうかf^_^;2017/01/22

skunk_c

17
これは面白かった。数式が出てくるけど、それを解かなくても説明を読めばその概念や思想が分かるので、現代マクロ経済学の動的マクロ理論がどのような考え方に拠っているのかが大掴みできる。要はケインズ経済学をミクロの均衡理論から数学的に演繹してしまおうという思想で、グラフを導く数式を編み出そうと物理数学を応用。で、この説明から見えてくる問題は、こうしたアメリカ(特にシカゴ大学系)の手法が道具として使われるんだけど、実はそれが実際の経済活動にきちんと対応できてるかは分からない点。数式という手段が目的化しているのでは。2017/02/08

masabi

17
【要旨】経済学の難関理論動的マクロ均衡理論をその思想的背景も明らかにしながら解説する。【感想】前半の思想的背景が分かりやすくてよかった。今の経済学は高度な数学を扱うようだ。2016/11/05

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