内容説明
八代将軍・吉宗にとって、幕府財政の立て直しは急務であった。無能な老中が勘定方の言い分を鵜呑みにして政事をしてきた結果、財政は破綻の兆しを見せている。幕府勘定所の機構改革、年貢収納を担当する地方役人の監督強化を断行せねばならない。だが折も折、大樹の座を奪われ、私怨を抱く尾張家が思わぬ事件を引き起こす……。白熱の第四巻。
感想・レビュー
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鐵太郎
4
享保7年(1722)4月で、町奉行支配の江戸町方人口は48万3355人、寺社奉行支配の人口が約5万人、吉原に約8千人なので、町方総人口はおよそ54万強。武家人口とあわせて、江戸はほぼ百万都市。しかし町方だけで男女比が、ほぼ6.5対3.5。こんな世界で工・商以外まともな産業もない町ですから、治安が悪いのもしかたがないか。吉宗のような前向きな人がトップに立たないと改革もできないし、その改革がずれていると社会自体が簡単に壊れてしまう。江戸時代は、安定していたようで、その土台は意外にもろかったようです。2011/10/01
DualBlueMoon
0
この作者のは初だけど他の作品もこんなんなのかな。合わない気がする。2021/08/29