内容説明
青森から大阪まで。日本海沿いをひた走る寝台特急で専務車掌が絞殺された。事件の鍵を握るのは5年前に車中で出産した若い女性。その足跡を辿ると、男女が続けて不審な死を遂げていることが判明。おまけに当人らしき女性は越前岬から投身自殺したという。強烈な謎とサスペンス、十津川の推理が冴えわたる! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nemuro
9
「カッパ・ノベルスとして1985年2月に、光文社文庫として1988年12月に刊行」とのこと。「寝台特急 日本海」には、昨年の大晦日から今年の元日にかけて初乗車。そんな縁もあって図書館から借りました。お馴染みのトラベル・ミステリーですので、「軽くて、名所案内」の先入観もありましたが、いい意味で西村京太郎の印象を一変してくれる快作。阪神タイガースが日本一に輝いた、あの昭和60年の日本を思い描きつつ、大満足の読了。それにしても、高橋英樹や愛川欽也など。お馴染みの面々を頭から消し去ることは困難でした。2012/02/12
義輝仮面
1
【★★★☆☆】 文字通り寝台特急「日本海」で事件が起こり、今回の事件の鍵も「日本海」車内でのある出来事がきっかけとなっている。トリックはそこまで大胆ではないけど、証拠の隠し場所は予想できなかった。ところどころ情景描写があるが現在では出来ないことばかりだ。2018/08/06
ナガサワ
1
久しぶりに時間差トリックを読めた。それはさておき、この書、『寝台特急「日本海」』に『メモリートレイン』とサブタイトルが振ってある。ダブルミーニングであることに気づいたのは物語終盤であった。なるほど。物語の舞台となっている場所は(京都と東京を除いて)何度も行ったことのある場所で、風景が想像できる。ただ、時代は若干違うけれども(物語はまだ国鉄時代だ)。春になったら青森方面に遊びに行きたいな。物語ではやまびこ+はつかりとなっているところを、はやぶさで。2012/01/05
雨巫女
1
寝台特急の乗務員も殺される。旅に出たくなるシリーズです!2009/09/15
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
0
2004年 6月15日 初版 2015/12/20