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内容説明
鉄道から日本社会の本質が見えてくる! 明治以降くり返された天皇の御幸は、鉄道なしにはありえなかった。日本人の時間意識と時刻表の関係、駅名に関する考察など、いま話題の名コラムがついに電子書籍化! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
鉄道マニアの方にとってはたまらない本だと思います。私は講談社のPR誌「本」に連載されているときに時たま読んでいたのですが、今は3冊にまとまって出されているので順次読んでみることにしました。一つ一つのコラムが楽しく特に「横須賀線は死んだ」というコラムは利用している私にとってもまさにその通りといいたい気がしました。1930年には東京横須賀間がわずか1時間8分だったのが今はそれ以上ということだそうです。2015/10/27
mitei
24
著者の鉄道に関する知識は半端ないなと思う。そして歴代天皇と電車の関係も描いた画期的な物になっている。2011/04/04
たかしくん。
21
ざっと再読。著者はきっと四谷大塚に通っていたのでしょうね。新宿を正午直後発の出発前の客車を、毎週のように乗ってはお弁当を食べていたという回想が妙に心に残ります。私自身も、当時、朝8時にまさにあずさ2号が新宿駅を出発するシーンを隣のホームで毎週見てました!2017/02/18
ドナルド@灯れ松明の火
21
鉄道に関するエッセイ(コラムを集めたもの)と思ったら、なかなか示唆に富んだ明治大正の鉄道歴史に関わる薀蓄っぽいものも含まれていて読みでがあった。天皇家の全国への行幸・視察と鉄道発展の関わり、日本人が時間に正確になった基は鉄道にある等は成程と感心。宮脇さんを尊敬している著者が宮脇さん風に記す後半も趣があった。お薦め2015/11/14
baboocon
16
鉄オタ向けではないと著者はいうが、けっこうディープな話ばかりな気がするんですが・・・。でも楽しめた。鉄道が明治・大正・昭和にかけて天皇の神格に与えた影響は興味深かった。また「ひかり」や「のぞみ」のネーミングの由来が戦前の朝鮮半島の京義線から来ていたというのは驚き。以前読んだ「ローカルバスの終点へ」の宮脇俊三さんの名前が何度も出てくるが、この方は有名な鉄道マニア作家だったらしい(無知)。日本各地の路面電車に関する話は、ちょうど数日前に会話の中にのぼっていたので個人的にタイムリー?だった。2011/11/22