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内容説明
カリスマ経営者・渡邉美樹のもと、やる気に満ちた幹部や社員たちの「善意の会社」がなぜブラック企業となったのか? コンサルタントがワタミの現場を詳細に調査、分析してブラック企業にならないための方策を解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
31
まず若き命を自ら絶った女性社員に哀悼の意を捧げたうえでブラック企業なるものについて考えてみたい。「あの会社はブラック・・・」という若者の情報交換などは無意味。無機質なる会社というものの目的は利益の追求・資本の蓄積であり、すべての会社にはブラック的要素を内包する。ワタミを擁護するつもりはないが、ワタミだけを血祭りにあげるのは無意味。ただワタミの一番の問題点は「善意のブラック」。社員の成長を願ってこその叱咤激励が、当の本人たちにとって心身を蝕む結果となってしまった悲劇。若き部下を預かる身として考えさせられた。2017/05/04
melon
20
ブラック企業チェックリストがわかりやすかった。2022/04/27
叛逆のくりぃむ
13
ブラック企業となる要件とそれを防ぐ方策をワタミをケーススタディとして、ブラック企業アナリストとして知られる著者が明らかにしている。ワタミがブラック企業となった要因として、創業者である渡邉美樹よりも社内の制度的問題に焦点を充てている。端的に述べれば、渡邉美樹氏が突出した才能を持っていた結果、組織としては、欠陥を持つに至り、それを是正する障害ともなっていたことが見て取れる。2017/01/06
Mik.Vicky
9
数ヶ月に一回ワタミを利用していたが、本当にブラック企業なのかなんとなく疑問に感じていたが、この本を読んで理解できた。同じ行動ではないが、自分が良かれと思って行ったことが他人に違う評価を受け、その誤解を解こうとしたら、ますます深みにハマり・・・自分にも身に覚えがある。また、マスコミの偏った報道にもかなり問題があるし、それを鵜呑みにする視聴者にも問題がある。よく言われていることだ。ワタミにはぜひ復活を遂げて欲しいと素直に感じた。2017/03/15
ししとう
5
ブラック企業の代名詞的存在の「ワタミ」について擁護している本です。世の中にはこういう見方もあるのか、と感心しました。 過労死事例は他の企業でも起きているのにワタミが過剰に叩かれた原因を冷静に分析していますが、結局はあの個性的な創業者が世間の空気を読めなかったからだろう、と反論したくなります。(ワタミの介護で事故死した入居者の遺族に対する暴言については本書ではスルー) また、ブラック企業にしか採用されないような人にも責任がある、みたいな主張はちょっとどうかと思いました。2017/01/24