新☆ハヤカワ・SF・シリーズ<br> エターナル・フレイム

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新☆ハヤカワ・SF・シリーズ
エターナル・フレイム

  • ISBN:9784153350281

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内容説明

故郷の惑星を直交星群との衝突による滅亡から救うため、巨大ロケット〈孤絶〉が飛び立って数世代後。いまだその解決策が見つからないなか、〈孤絶〉の天文学者タマラは、近傍を通過する天体〈物体〉を発見する。この宇宙の特異な性質から、直交星群の物質でできた〈物体〉はただの岩ではなく、母星帰還への道をひらくエネルギー源になるかもしれない! 光と物質の新たな法則を見いだそうとしていた物理学者カルラは、タマラとともに〈物体〉探査チームに加わるが……。現代ハードSFの旗手イーガンが、我々の世界とは異なる物理法則に支配される宇宙を描いた〈直交〉三部作、第二弾!

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

神太郎

24
直交三部作の2巻目。前回から数世代進んだ『孤絶』の中で、新たな問題が浮上しそれを解決していく。正直、全部は理解できてません(笑)。物理法則とか難しい数式で説明されても頭が?な状態。でも、イーガンの作風に慣れたのかわりかしサクサクと。かなり科学技術も進歩し、いよいよ次巻で母星で待つ先祖たち(孤絶の方が母星よりも時間経過が早いため逆ウラシマ効果となっている)を救う手立てを発見できるのか?期待!2023/09/13

ヴィオラ

13
基本となる物理学も違うし、生きている生物も全く違う。そういう世界の物語なのに、起きるいざこざとかが何だかお馴染みだったりするのが、逆に想像力の限界なのか?w(あまり飛ばしすぎると小説として成り立たなくなっちゃうけどねw 今回は物理学的側面よりも、生物学的側面の話が面白かった。ジェンダーSFとしても大きな収穫なのかもしれない。そして、やはり科学を信頼している人々の姿勢が美しく頼もしい。2018/01/04

スターライト

11
イーガンのハードさ全開の、〈直交〉三部作第2弾。巨大ロケット〈孤絶〉が舞台で、前作で活躍したヤルダから3世代あとの物語。物理学者、天文学者、生物学者の3人を軸に展開していき、それぞれの研究が〈孤絶〉の目的の達成可能性を広げていく過程が描かれる。しかし当代きってのハードSF作家のイーガン。今回はそのハードさに磨きがさらにかかり、正直、登場人物たちの議論はおぼろげにしかわからない。この物理学的問題と生物学的問題が、最終巻でどのように結びつき、大団円を迎えるか。今から楽しみ。2016/09/23

CCC

8
話の内容は物理理論構築によるエネルギー問題の解決と、生物学的発見によって新たに生じる出産時の選択肢、それに対する周囲の反応といったところか。現実とは少し違う法則世界、まるっきり違う人類の話だが、空想だからと開き直って読者に想像で設定を穴埋めさせる訳にはいかん、とばかりに根性の入った書きっぷり。しかしここまでされるともう、現実の量子論と生物学勉強するから勘弁してー、みたいな気分になってくる。社会派部分が最早癒やし。2016/09/10

ろびん

7
理論はわからないままどんどん読み進めましたが、それでもジェンダーSFとしてちゃんと読めるのは凄いですよね……。2018/03/12

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