内容説明
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全国各地を批評し尽くす【日本の特別地域】地域批評シリーズがついに文庫化!
東京23区の中で妙に「浮いた」存在が足立区だ。
足立区の悪評は枚挙に暇がない。「足立区は東京最大の貧困地域」「東京最悪のヤンキー地帯」「足立ナンバーの車は運転マナーが最低」などなど。
しかし、これは本当なのか、真実なのか。
実際、現在の足立区はこうした悪評を払拭しつつある。
つくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナーの開業で、長年足立区を苦しめていた「交通不毛」は解消しつつある。
これにより、マンションの建設ラッシュが発生し、人口は急増中だ。
本書は、21世紀に入り、急激な変化を遂げつつある足立区で、何が変わり、何が変わっていないのか。
足立区の今と未来、そしてそこに住む人々の姿を探っていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白河清風
14
「地域批判シリーズ」はこれまで5つの区と11の道県が発行されているようだ。今回「これでいいのか足立区」を読んだ。本の表紙やサイズや文調から見て、最初読んだ時点でおちゃらけの題名倒れの本かと思ったが、足立区の電車を含めた交通事業の考察からギアーが入り、細かいデータを踏まえての分析が的確で説得力があり、優れた著作と評価し直した。7年前の著作であるが、直近のデーターに基づく評価も聞きたくなった。2023/12/17
siru
0
センセーションな見出しの割には、データを用いて根拠立てして説明されているので納得感はある(こじつけ論理と思えなくも無いが)。足立区=治安が悪いと漠然と思っていたけど決してそうではないことや、意外と福祉が充実していることも分かる。昭和然とした様子を残しながら、今後も発展していく区。その発展により、足立区のよさ(物価が安いなど)が失われていくことも物悲しい。2016/07/30