内容説明
「地震のリスクが低いから」という理由で、熊本は多くの企業の重要な生産拠点となっていた。にもかかわらず、大被害を伴う群発地震が起き、今なお続いている。気象庁や地震学者たちやマスコミは、「前例のない群発地震」と喧伝するが、これはおかしい。1965年に、今回とよく似て、しかも思い出すのも恐ろしい群発地震が日本で起きているのだ。有感地震だけで62,826回というとてつもないものがである。なぜ、これに、誰も触れようとしないのか? 本書では、地質学者として地震研究を行なってきた角田史雄氏の唱える「熱移送説」から、地震のメカニズムを説き明かすとともに、地震予知について「プレート理論が信仰されている」のも「活断層が動いて直下型地震が起きると考えられている」のも日本だけであることを明かし、日本の地震研究の「引きこもり体質」を暴く。そして、「熱移送説」による、説得力にあふれた地震予知のあり方を、具体的に示す。
感想・レビュー
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tak
4
最近も草津噴火が有って、かなりな信用度落ちた地震や噴火予知。過去に再現性の高いデータがなければまずはわからないのが、現状。諸説も素直に検討して欲しいね。マントルトモグラフィへの異論も有る様だけど、地殻を分析する努力は尽くして欲しいね。2018/02/03
Shingo N
0
プレートが動くと地震が起きるは嘘だった! ちゃんとしたデータを元に、地震の仕組みを解説していたが、図解が少なく難解な部分も散在していた。2018/01/28
Shingo N
0
プレートテクトニクス説では説明できない日本の自身について、完全ではないが、理解出来た。 今年は大きな地震があるのだろうか。著者のデータを調べたくなった。2018/01/17