内容説明
「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。二つの通り名を持つ、釘バット“愚神礼賛”ことシームレスバイアスの使い手、零崎軋識の前に、次から次へと現れる“殺し名”の精鋭たち。その死闘の行く末にあるものとは!? 「人間シリーズ」第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
334
キャラが立っているのか立っていないのかイマイチよくわからない軋識。喋り方と見た目だけで中身が薄い、というのは本人も意識しているからこそのあのしゃべり方なのか。前評判ほどの強さを見せるシーンも一切無しで、むしろ弱…と思ってしまう。人間試験での双識にも感じたが、戯言シリーズを読んだ後では、セルや魔人ブゥが出てきた後に桃白白が大物顔で登場したドラゴンボールのようなちぐはぐさがある。意味深に挿入される赤神イリアのものと思われる会話も、結局何を象徴するためのものなのか、出来としては微妙だった気がする。2017/08/14
nins
49
人間シリーズ第2弾。今回の主人公は零崎軋識。通り名は「愚神礼賛(シームレスバイアス)」で武器は釘バット。さらに二つの顔を持つなどなどなかなか面白いキャラであるものの、軋識以外のキャラが強い上に濃すぎてなんとなく喰われている感じ。人識や双識、澄百合学園メンバー、殺し名上位、とどめの哀川潤。殺人鬼としての強さが強調されるのは前半のみ。後は完全になんとなく振り回されっぱなし。今後もサブキャラとしての出番はかなりありそう。戯言シリーズ読んでいるとより楽しめる。萩原子荻の凄さの一面が見れたりするのも良い。2012/09/03
ミンティア
33
今回のテーマはあとがきにもあるように二面性でしたね。 内容も充分楽しめましたが、それ以上に、自分は「戯言シリーズ」のキャラが登場するのがとても楽しかったです。 特に、潤さんの登場には胸躍りました! 彼女の活躍ぶりは読んでいて爽快ですね! そして「暴君」こと玖渚も相変わらず良いキャラしていました。 勿論今回の主役である軋識がいい味を出していました。人は少なからず二面性を持っているので彼には共感できる箇所が何度もありました。彼にはプラスな人生を送って欲しいですね。 それでは次巻も読もうちゃ。2012/12/14
アイゼナハ@灯れ松明の火
33
〈愚神礼賛〉零崎軋識の見事な打ち込まれっぷりが描かれる(?)人間シリーズ第2弾。戯言シリーズを含めた外伝的要素が強かった印象だなぁ。萩原子荻の策士っぷりや西条玉藻の壊れっぷり、人識兄さんの変態っぷりに玖渚友のドSっぷり、そして何より若き日の、死色の真紅の破天荒ぶりを、楽しく拝ませていただきました。…雀の竹取山の2年後・3年後にそれぞれ何が起きたのか、全く思い出せない自分にビックリなのはここだけの話です(笑)2012/05/26
KEI
24
購入。うおー、面白い!!零崎シリーズは悉く面白い。決してキャラが読めないんだけど、要所要所を抑える人識くんはじめ、ブレない変態のお兄ちゃん。そして、今回初登場の軋識もいいキャラをしている。そんな彼らの活躍も戯言シリーズ屈指の良キャラの子荻ちゃんの「い、いやあああん」には霞んでしまった。かわいいよ子荻ちゃん、かわいいよ。しかし、たった5年前なのに、潤さんが若々しいのにビックリした。ん?おや、こんな時間に来客か・・・?2012/11/09