小学館新書<br> 「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

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小学館新書
「みんなの学校」が教えてくれたこと~学び合いと育ち合いを見届けた3290日~

  • 著者名:木村泰子【著】
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 小学館(2016/08発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098401635

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内容説明

「みんなの学校」が教えてくれたこと。

 2015年2月から全国で公開され、大ヒットしたドキュメンタリー映画『みんなの学校』。この映画の舞台となった大阪市の公立小、大空小学校では、「自分がされていやなことは人にしない」というたった一つの校則と、「すべての子どもの学習権を保障する」という教育理念のもと、障害のある子もない子もすべての子どもが、ともに同じ教室で学んでいます。全校児童の1割以上が支援を必要とする子であるにも関わらず、不登校児はゼロ。他の小学校で、厄介者扱いされた子どもも、この学校の学びのなかで、自分の居場所を見つけ、いきいきと成長します。また、まわりの子どもたちも、そのような子どもたちとのかかわりを通して、大きな成長を遂げていきます。
 本書は、この大空小学校の初代校長として「奇跡の学校」をつくり上げてきた、木村泰子氏の初の著書。大空小の子どもたちと教職員、保護者、地域の人々が学び合い、成長していく感動の軌跡をたどりながら、今の時代に求められる教育のあり方に鋭く迫ります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やす

47
「自分がされていやなことは、人にしない。言わない。」というたった一つの約束がある大空小学校の物語です。学校の理念は「すべての子どもの学習権を保証する学校をつくる」ということで、教師は「学びの専門家」であり、公立の小学校とは思えないような実践をしています。すべてのスタートは子どもで、一人の子どもの姿を見て、周りの子ども、大人が変容していく姿が描かれています。夢と希望に満ち溢れている学校だなあと感じました。近くにこんな素敵な学校があれば、自分の子どもを通わせたいと思う保護者はたくさんいると思いました。2016/11/08

よむよむ

46
コレは映画とセットで、全国の教育に関わる全職員に知らしめるべき作品です。教育の根幹が、この一冊にギュッと詰まっています。さすがです、木村先生!2016/07/12

41
『みんなの学校』というドキュメンタリー映画が胸に響いてやまない。子どもが学ぶ、子ども同士が学びあう。大人も子どもも真剣に向き合い互いを尊重する、当たり前だけどなかなか出来ない、大人は大人の都合を押し付けがち。子どもは見抜いてる口先だけなのか本気なのか、失望されずここぞという時に頼れる大人が真の教師なんだろう。差別は大人が作り出す。安心して毎日通える学びあいの場、他の学校でもできるはず。2015.09.212017/12/26

ももたろう

30
映画を見て元校長の木村さんの講演も聞きました。昔ある校長先生に「先生はいつも子ども達ひとりひとりを大切にするって言ってるじゃないですか」と言ったら「きれいごとだ!」と怒鳴られたことがあります。なんでこうなっちゃうのかなー最初は理想を持って先生になったハズなのになー。木村さんがやったことはしょせん理想なのかきれいごとなのか…10年後、どこの学校でもこんな学校になっていてほしい、インクルーシブ教育ってわざわざ言わなくていいようになってたらいいなって思います。そして私もそんな学校を見守る地域の住民になりたいなー2017/02/18

Moeko Matsuda

23
大阪の「みんなで作った」公立学校、大空小学校の初代校長が記した手記的な一冊。子どもの姿を見据えること、教育界に蔓延る謎の無人支配に負けないこと、常により正しい方向を探し続けること。この本は「当たり前のこと」を、本当に全うしたらどうなるかの記録だ。素晴らしいの一言に尽きる。こんな教師になりたい、こんな学校に勤めたい、是非とも自分の子どもにこんな教育を受けさせたい…きっと多くの人がそう思うだろう。けれど、実際には難しい。だってこんな勇気とバイタリティのある校長先生は、全国に二人といないだろうから。2018/03/07

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