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内容説明
日本の火山をより深く理解するための情報を満載した「火山の教科書」。
よく知られる30の火山をとりあげ、それらの山に登る際に噴火の被害をこうむることがないよう、科学的に個々の火山活動や性質をよく知り、理解を深めるための入門書。
2014年秋、比較的静穏と思われていた御嶽山が噴火。登山者50名が死亡する惨事となった。
日本は110の火山を持つ火山大国だが、そのうちのどの山がいつ噴火して、どのような被害を及ぼすかは解明されていない。しかも、噴火予兆は各火山で様子が異なる。
長期間にわたりその兆候を見せるものから一気に活動を加速させる山もあり、また、注視すべき兆候は山によってタイプが異なる。ここに噴火予知の難しさがあるといえるだろう。
本書では、火山の基礎知識とともに、登山者になじみの深い火山について、それぞれの山の噴火の履歴や最近の活動状況、警戒と防災などについても触れる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
41
最初に火山の基礎知識をわかりやすく解説。そして常時観測火山47山のうち、登山に適し、火山として注視すべく30山を選んで紹介。それぞれの火山の過去の事例を詳細に説明。歴史を調べてみると、火山の個性と噴火の傾向が見えてくるよう。防災情報も詳しいので、もし、ここに紹介されている火山の登山を計画しているなら参考になる。2019/08/24
Humbaba
5
現在問題が起きているかどうかと、今後問題が起きないかは全く別の問題である。火山があるというのは恩恵もあるが、一度牙を向けば一帯に大きな被害が発生する。急に活動が活発化するとその被害は更に大きい物になってしまうので、常に監視を続けておく必要がある。2016/07/02
コカブ
4
日本にある常時観測火山47山のうち、注視すべき30山を紹介している。噴火警戒レベルを主軸にした紹介で、ここ最近でもけっこう噴火があった。噴火警戒レベルがどのようなものかを知らなかったが、どうも人命に対する影響を考えたレベル設定になっているようだった。だから噴火警戒レベル5の対象だからといって、火山学的な噴火規模が大きいとは限らないようだ。逆に、2014年の御嶽山の噴火のように、火山学的には小規模の噴火でも被害が(ある程度)大きい事もある。火山対策を通じて、科学をどう社会で利用するかを考えた一冊だった。2016/04/09
くらーく
2
日本には多くの火山があり、また火山の種類も豊富。ぜひ、この資源を有効に活用して欲しいけどなあ。 西之島は噴火警戒にならないのは、人がいないからなんだね。今、最もホットだった火山なのに。 北方領土にも10の活火山があると記述があるけど、実際にどうやって観察しているのだろうねえ。ロシアと情報共有しているのかねえ。 生きている間に、もう一回有珠山の噴火を見られる。。。かな。2016/06/11