角川文庫<br> 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし

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角川文庫
櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし

  • ISBN:9784041030066

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内容説明

正太郎の家の前に置かれたカラスの死体。誰が、何のために……。また、人気キャラ、薔子の親友に纏わるおそろしくも美しい謎とは……。ひたひたと忍び寄る花房の気配、そして正太郎と櫻子に転機が……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

た〜

135
作者は話を進展させる気無いだろう、直接関係のないエピソードを色々盛り込んでいるだけ。と、思ったらエピローグで急に新展開への橋渡し的な話へ。面白くはあるけれど、シリーズ全体についていくだけなら前巻スルー、今巻エピローグだけ読むだけでも問題なさそうな気がする。(実はひょっとしたら伏線がいろいろ隠れているのかもしれないが)2016/07/27

ひめありす@灯れ松明の火

113
そうだった、櫻子さんと正太郎少年との付き合いも長くなってすっかり忘れていたんだけれど、この話は櫻子さんの消失から始まる、最初から終わりの定まった物語だったんだ。あくまで「普通」の立場から物事を図ろうとする正太郎少年。でもその普通は誰が作ったものなの?貴方の正しさはすべてに通じる訳ではない。それは全部の話に言える事なのですが。櫻子さんは突然の爆発に一寸訳が分からなかったと思います。そして、どこへ行っちゃったの櫻子さん?二人が手をつなげる日はもう一度来るのかな。そろそろ完結だろうからまた最初から読み直そうかな2017/03/26

FULL2

110
櫻子さんを読むと毎回賢くなった気になれる。カラスのことについて、もしかすると一生使うことない知識なのかもしれないが、あるのとないのとでは見方も変わることがあり、楽しい。カラスに親子愛だけでなく友愛があったのは驚いたが、物語終盤で語られるカラスの特徴を聞いた時、歪んだ友愛だなと思った。2018/09/05

ゆかーん

79
シリーズ8巻目。今回は、正太郎君の父親の過去が明らかになると同時に、再び『花房』の魔の手が彼の命を狙う濃厚な巻となりました!!いつもなら櫻子さんが主役ですが、今作では正太郎君がメインのような話ばかり。彼が見知らぬ人からの嫌がらせや、勘違いによる逆恨みを受けるなど、人間の本質を問う事件に巻き込まれハラハラしました。また『命』の平等さについて、櫻子さんと正太郎君の意見が衝突してしまい、櫻子さんは忽然と姿を消してしまいます。こんな中途半端な状態では、もやもやした気持ちばかり残ります。続編に期待したい所です!2016/11/09

dr2006

75
櫻子さん第十弾。シリーズも長くなったが、旭川が舞台で季節感がリアルなことは勿論、時の流れとともに登場人物の成長と変化が見られ、短編の裏にも重要な伏線が見えてきて、味わいが増してきた。笑いや和みのシーンも好きだが、そんなシーンの傍で、その時は知る由もなかったと、過去を後悔するような正太郎の独白がある。最終章で正太郎が、櫻子さんの死生観への反感を感情的にぶつけるシーンがあり、胸にズシンと響いた。前述の正太郎の後悔がこの言い争いの後の櫻子さんの行動を示していたとは・・。櫻子さんのその後が気になる。面白かった。2018/03/14

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