内容説明
母と兄の急逝、五輪での敗北、大胸筋腱断裂。おれが何をしたっていうんだ。この世に神様なんて、絶対いない──。柔道全日本男子監督を務める希代の柔道家が、現役時代の知られざる苦悩の日々を明かした自伝的エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
27
節目節目に垣間見る師、ライバル、そして家族の存在の重み。中でも、ご両親の存在が際立つ。礼儀、感謝といったスジはもちろんだが、結果以上に心のあり方を問う姿勢。厳しさの中に愛情が滲む。シドニー表彰時のボランティア女性の計らい!グッとくるなぁ、これ。万国共通の家族愛。一方、一本への拘りと勝つ柔道の狭間での苦悩。引退までの心情の揺れ。2003年の世界選手権が、大きな転機という気がする。哲学を通した道すじであり、著者らしさが随所に感じられる。指導者としての活躍も期待!蛇足だが、ラオウかぁ、私はトキかな。(笑)2015/08/25
luvysksep23
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なぜか購入‼あきちゃんファンが高じて旦那の井上選手にまで‼ でも、スポーツしている人はステキです☆2009/10/28
於千代
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柔道日本代表監督の井上康生氏の柔道の始まりから現役の終わりまでを赤裸々に書いた一冊。井上氏の柔道に対する考えや哲学が語られる。頂点を極めた人にしか見えない世界があるんだろうな、と感じた。2020/09/07
Gaudi
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この仕事もいつか終わりが来ます。それほど遠くない日に。 その時、自分はどんなふうにピリオドを打つのでしょうか。さらに、悔いなしと言うことができるのでしょうか。それまで時間はさほどありません。 できることを最後まで。 2020/06/28