内容説明
余命宣告を乗り越えた猫のものがたり。
――ボクはこむぎ。
4歳のオス猫。
野良猫だったボクは、ある日、心優しい人に拾われたんだけど、実は生まれつき心臓が悪かったんだ。――
こむぎとトモが出会ったのは約4年前。
公園で弱っていたこむぎを、トモの会社の同僚が拾って病院に連れていったことがきっかけでした。
生まれつき心臓が悪いことがわかったこむぎ。
そして、こむぎと暮らすために家探しをはじめたトモ。
トイレのしつけや、寝かしつけなどの問題を経て、ようやくふたりでの穏やかな生活がはじまりました。
しかし、こむぎの心臓病は、どんどん悪くなる一方だったのです。
いま、こむぎは薬で病気の症状を抑えながら暮らしています。
ふたりの姿は、画像(動画)共有アプリ「Instagram(インスタグラム)」で公開されており、いまや29万人のフォロワーを誇っています。(2015年9月現在)
日本国内だけではなく、世界から注目されるふたりの出会いからこれまでを、1冊にまとめました。
もちろん、飼い主のトモだから撮れる愛らしい写真もたくさん掲載しています。
※この作品はカラー写真が含まれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
17
ギャラリーエフで。じ~ん。昔エフには横隔膜が破裂し一週間も生きられない、と言われていた風太という猫がいました。こやつ、すごく長生きしたんです。愛と、献身と、友情がもたらす奇跡はいつも胸を打ちます。がんばれこむぎ、ともさん。2016/05/09
timeturner
5
余命半年と宣告されたからといって、必ず半年後に死ぬとは限らない。猫でも人間でも同じだと思う。それよりなにより、余命が何年だろうと、その年月をどう過ごすかがいちばん大事なんだよね。写真がもっと多いといいのに。2016/02/21
sui
3
41。「こむぎねこ」を先に読んでいましたがジュニア文庫からも出たので買いました。出版時(2015年9月)、こむぎは飼い主tomoさんとまだ穏やかで幸せな猫生を送っていましたがわずか半年後、虹の橋を渡っていってしまったんだと思うと今でも切ない。自分も猫と暮らしているから可愛いだけじゃ、楽しいだけじゃないと言うのはわかります。健康な子でもそうなのだから、まして先天性の心臓病を抱えた子ならその比ではなかったはず。それでも二人が共に暮らした4年半は幸せ以外の何者でもなかった証がこの本にはぎっしり詰まっていました。2018/04/30