集英社文庫<br> ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ

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集英社文庫
ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ

  • 著者名:瀧羽麻子【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 集英社(2016/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087454475

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内容説明

高校一年生の誠が抱える秘密、それは幼馴染の小夜子と二人でネットにまつわる事件を解決していること。誠が依頼を受け、小夜子が実作業を担当する。当初は厄介ごとが彼女に降りかからないように選んだ手段だったが、誠は次第に罪悪感を覚え始める。自分たちがしているのは人助けか、はたまた犯罪か。思い悩む彼を待ち受けていたのは予想もつかない事件だった――。甘酸っぱく愛らしい学園小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

112
天才ハッカーの小夜子と幼馴染で平凡な誠の青春物語とほのぼのして読んでいたのですが、後半のマモコンの辺りから不穏な展開に、幼馴染の二人と誠の友人イケメン達也が絡む、ほのぼの学園物として展開していく方が良かった気がする、セキュリティー会社が絡む後半はちょっと急展開過ぎてで無理やり感があった、幼馴染の二人に持ちかけられるPCやnetに絡む依頼に関わる学園事件簿としてのエピソードと友人関係等を瀧羽さんらしい可愛さでもっと読みたかった。タイトルはそういう意味だったんですね。2016/07/18

hiro

106
瀧羽麻子作品で高校生が主人公なのは、『うさぎパン』以来だろうか。今回の主人公は高校一年生の誠。まず彼の下駄箱に女性から手紙が入っているという古風な場面から始まるが、誠の幼馴染みで、同い年のもう一人の主人公である小夜子が持っている技術とはハッキング。現在の魔法ということで、ハッキング技術の長けた人物が登場する小説も多いが、小夜子の人から敬服されるこの技術のため、誠はいろいろな‘災い’に巻き込まれてしまう…。初出がWEBの掲載ということもあるのだろうか、小さくまとまった作品となってしまったのが残念だった。2016/07/28

扉のこちら側

101
2016年617冊め。高校生コンビがネットを駆使してお助け屋をやるという話から始まったのだけれど、学園青春小説というあおりとは違ってしまっている。パソコンが全くわからない相棒視点で話が進むせいなのだけれど、著者がパソコンに明るくないからだろうか、サヨコのハッキング技術がちっとも書き込まれておらずリアリティがない。2016/07/31

yanae

85
タイトルがかっこいいと気になっていた作品。主人公は高校一年生の誠と幼馴染みでパソコンスキルの高い小夜子。中学時代は友人からの依頼を受けて、犯罪紛いのことを行っていた二人。高校になって止めていたが、ある事情で再開することに。それがとんでもない事件につながっていく。高校生の甘酸っぱい冒険譚…とは言えない展開。ただ、誠と小夜子の成長は描かれているし、二人の微妙な関係性が徐々に変化していく段階も、瀧羽さんぽくて好き。恋に不器用な女の子と、恋にアグレッシブな女の比較もうまいなぁ。個人的には楽しく読みました。2017/10/07

☆よいこ

70
女子高生ハッカーの話▽山田誠(まこと)は平凡な高校1年生。古式ゆかしき下駄箱経由呼出状で夕方中庭にいくと、美人先輩森永いずみがいた。中学の時、誠はネットトラブル解決の仲介をしていた。いずみは裏掲示板の自分の悪口を書き込んだ犯人を突き止めてほしいという。パソコンを自在に操り投稿者の特定や間違ったメールの削除をするのは、誠の幼馴染の小夜子(さよこ)。小夜子はネット友達のレイジに教わり日々技術を向上させている。小夜子にコンクールの誘いが来て、ふたりは事件に巻き込まれる▽知らない人についてっちゃダメだよ2022/12/15

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