内容説明
捨てる、手放す、降りる
2000年前に導き出されていた、人生で大切なこと
『論語』とならんで中国古典の名著である、『老子』を、大家・守屋先生に解説いただく1冊。
老子の思想は、「無為自然」。
競争社会でいきるときに「負け」を認め、それでもいきていくためにどうすればいいかを説いています。
『老子』が読まれたのは、汲々とした時代の春秋戦国時代。
そんな時代にも、超然として穏やかに生きることを説いた老子の思想は、
今の、せちがらい現代にも通ずるものがあります。
「こだわりを捨てる」→「穏やかに生きる」をコンセプトに、現代に生きる思想、「老子」を語りつくします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こなつ
21
老子、孔子、孫子他の考えの比較や類似したものの抜粋など面白い。2017/01/28
まめ@暫くイン率落ちます
12
人を知る者は智なり。自ら知る者は明なり。人に勝つ者は力あり。自ら勝つものは強し。足るを知るものは富めり。強いて行うものは志あり。その所を失わざる者は久し。死して忘れざる者は寿し。 確かな道というものはない、各々の中に得るものそして最後は天に任せる。高徳すぎて私には到底無理難題ですが良い言葉が沢山載っていて考えさせられました。2017/10/10
カンジ
9
オーディブル。とにかく謙虚に、自分が自分がと前に出ない。水のようにあるということ。そんな姿勢は凄くいい、自分もそうありたい。でも、会社にいて、そういう姿勢を取るというのは、やる気がないって取られやすいだろうな。まあ、実際そうかもしれないけど。足るを知るべきなら、仕事などはあくまでほどほどに、他に山ほどあるやりたいことはそんなくだらないことと比べものにならない程多くのことを私に与えてくれるだろう!2017/07/07
harhy
8
面白くて、深いなあ。2022/07/22
OHC
8
スローライフ的なイメージを持っていたが、本書を読むと厳しい時代を生き抜くための強かなサバイバル処世術の様相を呈しているように感じた。正直、好みの考え方ではなかったが、本書のような捉え方もあるんだなと為になった。著者の解釈で本の解説も変わってくるんだなと学んだ。★★★☆☆2020/01/13