山と溪谷社<br> 新編 山のミステリー 異界としての山

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山と溪谷社
新編 山のミステリー 異界としての山

  • 著者名:工藤隆雄
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 山と溪谷社(2016/06発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635320092

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内容説明

山とは即ち異界なり。
山小屋の主人や登山者たちが経験したこの世の現象とは思えない奇妙な56の実話拾遺集。
登山歴40年を超える著者が、山小屋の主人などから聞いた、ときに恐ろしく、ときに神秘的な、奇妙な山の体験談56話を収録。

<もくじ>
Ⅰ 山の幽霊ばなし 
真冬の幽霊/体が透ける/屋久島の幽霊/窓辺に座っていた幽霊/看板のなかの顔/車のドアを閉めた謎の手/人間が怖い/幽霊に助けられた女性たち/甲斐駒ケ岳の幽霊/避難小屋の怪

Ⅱ 人智を超えるもの 
浮かび上がる遭難遺体/夢に現れた遭難現場/「拝み屋さん」の予言/血を引く/霊が見える人たち/UFOの降りた山/もうひとりの登山者/謎の火の玉/静止する?燭の炎/幻のかりんとう/消える山小屋 /山の神に守られる?/大きな天狗/おいらんのかんざし/不思議な観音様

Ⅲ 自然の不思議 
森のなかから助けを求める声/死者を悼むリス/空飛ぶキツネ/水筒に助けられた登山者/逃げなくなった野鳥たち/寒気/ダケカンバの夢/七転び八起木/雷で育つアズマシャクナゲ/天狗が木を伐る/天狗のテーブル/消えた戦闘機/風穴に響く愛犬の声/七年に一度山中に現れる幻の池/雲が教えてくれたこと/富士山は噴火したか?

Ⅳ ひとの不思議 
ザックの中身/謎のバンダナ/黒ずくめの遭難者/水晶山の遭難/消えたキスリング/オカリナ/山中の車/山上のストリーキング/中高年登山ブームのかげで/死相/赤い帽子/ツチノコより不思議な男/それでも医者か/水場のミステリー/山の仲間が支える命

*本書は2005年に東京新聞出版局から刊行された同名の書を再編集したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネムコ

29
山という異界の心霊系恐い話を読むつもりだったので、どうも勝手が違った。良い話もたくさんあったし、シャクナゲの花畑や七年ごとに顕れる湖など素晴らしい景色も見られたけれど、とにかくジャンルがバラバラで最後まで乗れなかった。残念。2017/05/10

ichi

24
【図書館本】山での心霊現象のお話や不思議現象なお話。怖さは感じなく、心霊現象については、遭難で無念の死を遂げてしまった方ならありえるんじゃないか。と感じさせられました。2017/03/26

あんこ

17
ミステリーというか怪奇談話集。山の神様を思わせるような話から裏がありそうな人間のどろどろ、はたまた幽霊まで幅広かった。山には特別なものが多いのかどうかわからないけれど、何かあると思わせてしまうのが自然の力なのかしら。2019/04/18

roatsu

15
幽霊など怪異譚だけの拾遺ではなく、胸が詰まるような肉親の情愛の不思議さ、人が見せる冷酷さや卑怯未練など、ぞくりとするものも含めて多彩な山中のエピソードがテンポよく披露され、大変面白く読んだ。山小屋経営者など実在の方々から取材した話が殆どで、わざとらしい荒唐無稽さが目立つ話は少なく、単純に山の中ならそういうこともあるだろう感じさせる逸話ばかり。山をとりまく環境は便利になる一方で往時の趣きは加速度的に薄れているが、それでもやはり山は異界であり手を変え品を変えして同質の話は語られ続けるだろうと思う。2016/06/21

なかちゅう

10
山の日に合わせて。怪談というよりは、少し不思議な山の話、といったところか。ただそれはあくまでも本の上でのことで、実際に体験したらめちゃ怖いだろうなと思う話もある。結構知ってる山の話もあって、そんな話もあるのかと思いながら読んだ。血が引くとか、植物や動物の話とか、平地でくらしていて雑多なモノに囲まれているとわからない、むき出しのナニかに山では触れる事ができるのではないかという気がした。2016/08/11

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