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内容説明
人気の高いヤマケイ文庫ドキュメント気象遭難がついに電子化!
山で起きる大きな事故のほとんどは、気象の急激な変化による事故、いわゆる「気象遭難」であろう。
その原因はどこにあるのか、防ぐ方法はあるのか・・・・・・。
新旧の気象遭難事故から、季節別に「雪崩」「落雷」「低体温症」など7件のケースを取り上げ検証する。
「文庫のためのあとがき」では近年の気象遭難事例をフォロー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
93
2016年751冊め。著者の本を読むのはこれが9冊め。何度も登場する事故もあり、結末はわかっているのに辛くなる。読む中で常々思わされるのは、自然に向き合う時は「慣れ」に頼ることの恐ろしされある。何かが違う、と思った時には戻る勇気を持たなくてはいけない。自分の命だけではなく、救助に当たる人の命をも危険にさらすことになるのだから。2016/09/22
HANA
67
山の天気は急変するのは何度か身をもって体験したけど、本書は天気の変化で遭難した事例のドキュメンタリー。雪崩に突風、落雷に凍死と様々なケースが収められている。舞台も谷川岳にトムラウシ、劔と名立たる難所ばかり。遭難の原因は様々ながら、読みながら思い知るのは引き返す決断の大切さ。引き返す、もしくは山小屋で泊まっていれば防げた事故がいくつもあり、読みながら腹の底が冷えるような感覚に襲われた。秋や春の山が冬に急変するのもまた恐ろしく……。天気図の読み方と観天望気を勉強しなければいけないなあ。自分の身を守るためにも。2017/10/01
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
62
マイブームのヤマケイシリーズの1冊。山での気象現象が直接的・間接的な原因となっている遭難事故7件を検証。高山登山の経験を豊富にもつものエキスパートでさえ経験則が役に立たないなど、自然の厳しさを改めて感じた。また、死に直面している人がいるにも関わらず、「力になれないから」「救助隊に任せて」といって知らん顔で素通りしていく人が少なからずいることにも驚いた。羽根田治さんの著書は、構成がしっかりしているし、文章も巧みで読みやすい。2019/09/25
たち
46
これを読むと、山なんか絶対行かないぞっ!と、思います。(もちろん行かないけど)本当に怖い。ただ、街にいても、空を見上げて『黒雲が出てないかな?』『夕立が来そう』など、わかるようにしたいなと思いました。2019/09/25
Apple
40
このドキュメントを読んで,登山において安全に生きて帰るには十分かつ最新の気象情報を確認して,しっかりとした装備をつけ,必要に応じて撤退する勇気をもつことが大事なんだろうなと感じました。2009年のトムラウシ遭難事故よりも前に執筆された本ですから,その事件についてはまた別の書籍を読みたいと思います。 「同じ場所,同じ時期でも,山の状況は気象条件で全然違ってきちゃう。だから山の自分の安全を確保するためには,まず気象の変化による山の状況の変化に自分の技術で対応できるかが大事になってきます」 2023/07/27