真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝

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真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝

  • ISBN:9784062768054

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内容説明

海軍機動部隊の精鋭360機を率いハワイ奇襲作戦を陣頭指揮し、ミッドウェー海戦で重傷を負い、原爆投下直後の広島で被害調査に従事し、厚木基地にマッカーサーを迎え、ミズーリ号での降伏調印式に立ち会った淵田美津雄は、戦後キリスト教に回心し仇敵アメリカへ伝道の旅に出る。激動の時代を生き抜いた男の真実とは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

donboo

17
真珠湾攻撃の総隊長として360機の戦闘機を束ねた淵田美津雄。戦争を生き抜き、戦後はキリスト教へ回心し全米を周る。書かれている内容はテレビドキュメンタリーなどで報じられることも多く読みやすい。戦闘機の操縦桿を握った手には聖書が残った。「われ奇襲に成功せり」と発し、晩年は人類の平和と破滅を防ぐために何ができるかを考え続けた。2017/07/23

Willie the Wildcat

17
真珠湾攻撃総隊長。広島原爆被害調査隊。降伏使節。大戦の幾多ある節目を、それぞれ責任ある立場で経験。客観性と先見性を随所に感じる。キリスト教への傾倒。様々な理由があると思うが、「戦前戦後の軍人への評価の変化」も少なからず影響している気もする。伝道時代の穏やかな表情が印象に残る。史実で目新しい点はあまり感じないが、戦後の「Afro-American」兵士からの歓待が記憶に残る。人種問題はやはり根が深い。なお、山本元帥の批判は立場の違いもあり、単純な評価は難しいのではないかなぁ・・・。2012/10/07

小音

9
単行本も読んでいますが、文庫の保坂正康氏の解説がまた良いです。 2014/01/20

mazda

8
真珠湾攻撃の指揮をとり戦争の火ぶたを切りながら、戦後キリスト教に回心し伝道に出た淵田氏の自叙伝である。伝道の中、トルーマンと会って話をしたこともあったようだが、トルーマンが「真珠湾はboth guiltyだよ」と言った言葉の意味の深さを未だ理解できていない。自身の攻撃によって身内を亡くした人から恨まれる一方、昨日の敵は今日の友として、友情が生まれる場面など印象的であった。2012/09/16

Mikarin

4
戦記モノではよく名前が上るが戦後の事まで言及してある点は注目。キリスト教に目覚めた件、滞米中にかっての敵として厳しい扱いを受けると思いきや、英雄扱いで米国の各要職からいろいろインタビューを受けたなど、戦後編の方が我々にはあまり知られてなく、なおかつストーリー的に読ませる。戦時中に要職にあった軍人達が戦後どのような選択をして各々の道を歩むのか、考えさせられる・・・2015/09/28

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