講談社現代新書<br> 国語のできる子どもを育てる

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講談社現代新書
国語のできる子どもを育てる

  • 著者名:工藤順一【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2016/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061494688

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内容説明

読むこと・書くことをどう教えたらいいか。本の面白さを知らない、作文が書けない――子どもたちの「失語」的状況は単に能力低下だけが問題なのではない。本当の国語力を引き出すための実践的教育法を提示。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッキー

19
本書の中でとりわけ興味深かったのが「コボちゃん作文」というもの。コボちゃんの4コマを見て文章化するもの。自分の考えを言葉にするのが難しくても、題材が与えられることで客観的に物事を観察し、思考することができる。コボちゃんは難解なオチも多いので、国語の教員になったら他の漫画でも実践してみたい。この著書に書かれていることが万人にとって有効という訳ではないと思うが、一種の「方法論」が示されているので参考にはなると感じた。2017/02/16

navyblue

16
日本の教科書はよく作られているが、その量は圧倒的に少ないと感じている。子供に国語を教えるとき、私もまた悩み迷うことが多い。書くこと、読むこと、読解のこと、、、国語教育についての著者の考えは参考になる。結局のところ、言語(この場合は日本語)を思考するための道具として、自由に使うことができる能力を子供たちに身につけさせること、これが国語教育に求められていることなのだろう。子供におすすめの本もたくさん紹介されているのも親切でよいと思う。2018/02/16

Kaz

8
国語科でどんな力をつけるのか。どんな大人に育てるのか。そもそも「国語」とはどういう学問なのか。話すこと・聞くこと・書くこと・読むこと・言語活動。国語力とは本当にそれだけなのか。突き詰めて考えるのに参考になる本でした。只今、非常に悩み苦しんでおります。2013/08/20

ズマ

4
・「文章を読む力」と「国語の読解問題を解く力」はまた別のものである。 ・読む力と書く力は表裏一体である。 ・作文を書かせるときには「自分の考え」や「感想」を書かせるのではなく、まず状況描写がきちんとできるように指導する。 ・書くためには「書くことが苦にならないぐらい慣れる=言葉を使いこなせる」ことと「文章の構成をきちんとする」こと。 ・読書を実際の行動につなげる。現実の世界で生きる。2013/01/20

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4
日本の識字率は大変高い。けれど、だからといってよい文章を書ける人は多くない。よい文章を書けるようになるための練習方法を、とてもわかりやすく説明してくださっていた。初めの練習方法「4コマ漫画のコボちゃんを150文字程度にまとめる」というものは、なるほどな・・・と思った。そこから少しずつ肉づけを行って、長い文章を書けるようになっていくのだ、と。なるほど・・・。当たり前だけどすごく納得。2012/12/07

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