カシオペアの丘で(下)

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カシオペアの丘で(下)

  • 著者名:重松清【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2016/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062766319

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内容説明

限られた生の時間のなかで、家族へのこす言葉を探すために、俊介はふるさとへ帰ってきた。幼なじみとの再会を果たし、過去の痛みを受けとめた俊介は、「王」と呼ばれた祖父とともに最後の旅に出る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青葉麒麟

154
自分の大切な伴侶の過去を何処まで知るかって微妙だ。私だったらあんまり知りたくないなぁ。でもまぁ、美智子と恵理の関係が壊れなくて良かった。ちょっと後半間延びしてたような気がしないでもない。辛い過去があるのは判るけど、ミウが苦手。2014/01/23

one

117
とても切なく心に残る作品でした。下巻では特に許し、許される事が多く描かれており考えさせられながら読んでいました。残れないが故の贖罪であったり、残るが故に必要とされる寛容さという人の心の機微が上手に描かれていた気がします。残る側に若干利己的な考えがあるのも、残された時間で「己が己を許す」為に必要なのかもしれませんね。人からも自分自身も長い時間はもちろん、家族や友人の助けがあって初めて受け入れ許すことが出来るのでしょうか。2014/11/04

myunclek

106
それぞれに抱えた贖罪が余りにも綺麗に昇華されたきらいはあったものの、涙が溢れて止まらない場面の連続にこっちの体力が消耗したような^o^こんなに強く生きられるものなのかな?逝く人と残される人、やっぱ直面したくないと思うのは自分の覚悟の無さなんだろな。2015/12/24

のんちゃん

104
トシとシュンの幼なじみでありながらも悲しい運命に心が締め付けられるようでした。 電車で読んでましたけど、泣きたいなー、と思って家に帰ってから泣きながら読みました。 重松先生、いい本を有難う。2015/02/17

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

100
図書館*贖罪と許しの物語・上下巻*丘の上の遊園地は俺たちの夢だった…。悪性腫瘍を告知された俊介は、二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。そこには、かつて傷つけてしまった友が、初恋の人がいる。星が瞬くカシオペアの丘で再会と贖罪の物語が静かに始まる――あっという間に読み終わりました。本当に素晴らしい内容でした!穏やかなのに残酷で、痛々しいのに幸せで、そんな帰るべき場所に辿り着けたからこそ、最期まで生きることができたんだと、読後あたたかな気持ちで本を閉じました。"許されること"の有難さを痛切に学べる良書!2013/06/13

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