韓国「反日街道」をゆく~自転車紀行1500キロ~

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韓国「反日街道」をゆく~自転車紀行1500キロ~

  • 著者名:前川仁之【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 小学館(2016/05発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093798853

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内容説明

「反日」も「嫌韓」も、もうウンザリだ。

茂木健一郎氏が激賞!「面白かった! 地を這う旅だからこそ、見えてくる真実がある。これは、時速19キロで走る筆者と読者がシンクロする新しいノンフィクションだ」

“国ごと嫌いになる”っておかしいだろう……。韓国では「反日」が、日本では「嫌韓」が今なお根強く残っている。だが、かくも嫌われる隣国とは、いったいどんな国なのか? 「自転車で一周してみて、やっぱり韓国が嫌いになるなら、それはそれで結構だ」――そんな思いを胸に、著者は旅に出る。

三・一独立運動記念碑、李舜臣将軍海戦碑、愛国志士祠堂、晋州・矗石楼、光州市内、天安・独立記念館……。幾多の「抗日」史跡をめぐる中で、時に現地の人々と議論を交わし、著者は“いまだ敗れざる日帝”の影を見る。「独立運動の志士たちの歴史を知り、自尊心を養うのは良いことだ。ただ、なにかを嫌わせるような自尊心は良くないと思う」

韓国人たちの詩情と歴史を学ぶ一方、日韓間の埋めきれない溝を感じながら、著者は新たな国家の物語を夢想して、南北軍事境界線へと自転車を漕ぎ出した……。地を這う旅の中で、知られざる隣人の心情や苦悩を“体験”してゆく、新感覚ノンフィクション。

【ご注意】※この作品は一部カラーです。
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

41
自転車で韓国1500キロを1周したノンフィクション作家の旅行記。嫌韓本と勘違いする酷い題名だが、中身は至極真っ当なルポです。韓国の詩が好きな著者が行く先々で現地の人々と交流を重ねる。視座が低くて共感できます。言葉ができることは素晴らしいですね。時に日韓は相容れないことも多いが、それは両国の辿って来た暗く悲しい歴史のせい。隣国なのに、なかなか知らない韓国の近現代史の勉強にもなりました。2017/07/26

kenitirokikuti

10
2016年刊行。著者は2014年にスペインの作曲家アントニオ=ホセに関するイベリア半島自転車旅行記で開高健ノンフィクション賞の最終候補になっており、本作はおそらく同趣旨で15年春に行った韓国一周記。著者はある程度ギターが弾けるようで、初めて手にする伽耶琴でアリランを奏でるシーンがある。農村の郷堂みたいなところで漢詩をやる田舎先生との交流とか、朝鮮の和歌みたいな短詩・時調(シジョ)の会の詠いを聞いたりするところは特におもしろかった。また、ローカルな烈士や義士の顕彰碑に関するルポもよい。懺悔・鎮魂はない様子。2019/02/21

jiangkou

7
タイトルとあまり関係なく純粋に韓国チャリ旅本。韓国人って実際に触れあうと親切すぎるくらい親切なんだよな、、と思い出される本。面白い、が、作者が毎日立ち寄る詩人の記念館と韓国詩の回想に個人的について行けず挫折。2017/10/01

キミ兄

4
この人、そもそも韓国のことをあまりよく思ってないのが透けて見えるのがすごい。今の韓国を、というべきか。昔の詩とかそもそもは好きみたいだ。その辺の複雑さが絡み合うのが面白い。☆☆☆。2016/12/19

punk1978

3
帯の通り、まさに「国を嫌う」という短絡的な発想の浅はかさを確認させてくれる本。「国」と「国家」は違うんだということを、世界中の「愛国"家"主義者」に知らしめた一冊だ。読み物としては、願わくば半島の右側を南下するところもしっかりと綴ってほしかった。2016/05/25

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