中公新書ラクレ<br> だからデザイナーは炎上する

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中公新書ラクレ
だからデザイナーは炎上する

  • 著者名:藤本貴之【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 中央公論新社(2016/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121505484

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内容説明

五輪エンブレム騒動は、業界に潜む「勘違い」や「内輪感」を浮き彫りにし、デザイナー周辺を炎上し尽くした。その焼け野原にやってきたのが「デザイナー・冬の時代」だ。何かとの類似性が“必ず”見つかる時代に、新しいデザインは生まれるのか? 本当にパクリはすべてNGなのか? 許されるパクリ、許されないパクリの違いとは? そしてインターネット時代に生き残るデザイナーの「条件」とは? デザインに関わる人、必読!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAKAPO

29
《デザインのあり方は、近年「表面的な美醜」を越えて「伝え方の設計」へと変化した。騒動の中核にいるようなデザイン・広告業界のトップクリエイターたちは、最先端のように見えて(見せて)実は、ネット時代の感性、ネット時代のデザインを理解できていなかった。》五輪エンブレムが炎上したのは、世の中の評価軸が、権威を持つお上によるものから、普通の人たちによる市場での評価に変わっていることに気がついていないクリエイターたちによって起こった、彼らの弁解が、気がついている人たちによって糾弾されるという構図になってしまったのだ。2018/06/20

リキヨシオ

23
東京五輪が決まった時は嬉しかったのに競技場、エンブレム、聖火台の問題が起こり、正直今は開催しなくてもいいんじゃないかと思っている。某デザイナーによる五輪エンブレムに「パクリ」という疑惑が発生、「オリジナル」を証明する為の対応が新たな疑惑となり大炎上。役所の怠慢だけでなくデザイナー業界にも批判が高まる。デザインとは具体的な目的や機能を持って設計する事…だけど一部プロなら理解できる、説明すれば理解してもらえる、と勘違いを持ったデザイナーもいるという。ネット時代の到来でデザイナーにとって厳しい時代になっている。2016/03/15

nbhd

14
現代のデザインは「質よりも速度」という言葉に目をひらく。 まっとうな主張、ナイスな新書だと思う。デザイナーでもある著者が、五輪エンブレム問題をダシに、現代デザイン&業界事情を読み解いた本。「デザインとは具体的な目的や機能をもって設計すること」だけど、今の時代の「ユーザーは、3秒しか見ない、3回しかクリックしない、3箇所しか見ない」。なので「ネットに最適化されたデザイン」でないと、デザインとして成立しないというのがスジ。エンブレム問題は、こういう時代に対応できていない選考委員、制作者の責任と断じている。2017/06/02

スプリント

5
改めてデザイン業界の閉鎖性、互助会的特質などが理解できます。ネット社会、SNS全盛の今、パクリの暴露や指摘が今後も続きそうです。2016/03/13

kuma suke

4
突き詰めると、誰のためのデザインかってことになるのかなぁ。ゼロからイチを生み出すことは、容易なことではなく、デザインを生み出す過程でさまざまなものやことに影響を受けるのは、デザイナーも人間であり、当たり前のことだと思う。それを全て「パクリ」と片付けることだけはしないでほしい。2016/10/03

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