集英社文庫<br> 仁術先生

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集英社文庫
仁術先生

  • 著者名:渡辺淳一【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 集英社(2016/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087452235

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内容説明

【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】東京下町の個人病院に勤務することになった円乗寺優先生。堅苦しい大学病院から逃れてやって来た。専門は外科だが、内科、婦人科、何でも診ることとなる。酒好きな先生は、ある晩近くの寿司屋に入ったが、店の青年が自分の患者であることに気づく。彼は他人には言えない病気の持ち主だった――人情味あふれる仁術先生の診察と活躍を描く異色のメディカル・ユーモア小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

33
初読。2015年722冊め。読みながら円乗寺先生になんだか既視感。奥田英朗の描く「精神科医伊良部」がこんな感じだったな、と。こちらは昭和の下町の先生だしこちらの方が古い作品だけど。人情味溢れる医師と、「仁術」の描かれ方がおもしろい。2015/07/01

starbro

22
日本の文壇の巨匠だった渡辺淳一も40年前はこんなほのぼのした作品を書いていたんですね!予想以上に新鮮で楽しめました。2014/10/31

けいた@読書中はお静かに

20
ナツイチ文庫。「腰抜けの二人」が好き。渡辺淳一は「失楽園」や「愛の流刑地」みたいな男女のドロドロ憎愛劇というイメージがあるんだけど、軽いコミカルな小説も書くんだなー、と思って初出を見たら1970年前半。まだ作家として若いときの作品みたいです。人情味溢れる作品ながらもシモ系の話ばかりなので、医療系の話が好きな母に勧めていいものかどうか迷ってます。2015/08/23

こういち

17
著者が語る、医療行為にスポットを当てた小説が好きだった。流れるような筆致は、まるで紅葉に彩られた葉先が、一条の風にそよぐ柔らかさと艶めかしさを表し、人間という生き物の強さと弱さを教えてくれた。本書の主人公・円乗寺医師の、大学病院で講師を勤めながらもそれを辞し、下町の小さな診療所に身を置く設定は、常に著者の生き様が行間に満ち溢れ、医療とはヒューマニズムの結晶であることを思い知る。これまでの作品を辿りながら、著者の境地の一端にでも到達できたなら本望だ。2014/10/03

nyanlay

12
内容的には面白い、とは言い切れないけれど昔の(30年位前)町医者には、こういう先生いたよな、と。懐かしむ訳ではないけれど、医者も人間的だったと思います。そういう意味では、若い読者には合わないかも。2016/09/22

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