幻冬舎単行本<br> 教養論ノート

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader

幻冬舎単行本
教養論ノート

  • 著者名:浅羽通明【著】
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • 幻冬舎(2016/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344000308

ファイル: /

内容説明

あなたには教養がありますか? その教養は役立っていますか? いま、どんな教養を身につけたいですか? 目的なき勉強・教養ブームの今、放たれた画期的“日本文明論”。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トックン

1
ビートたけしの学問に対する問題意識から始まり、現在の学問の中の知の現実との乖離を明らかにし、これから求められる知のありようを探る書。編者の好みによるヒエラルキーによって編纂される「知のカタログ」を待望する著者の考えは興味深いが、本書後半の思考実験としての知の臨床士「三級思想士」の発想は突飛すぎる気が…。本書に引用される人物の多用さ(たけし、中森明夫、乱歩、漱石、柳田国男、アーレント、鳥山明、本宮ひろ志etc)は著者の考える理想の知のあり方の実践であろう。2014/02/17

Bartleby

1
個人的に哲学や思想が好きなことは別にいい。問題になりうるのは、それが現実から眼をそむけた引きこもりや、何にでも思想を振り回す傲慢さになってしまう危険があるからだと思う。だから、「居場所」から「立場」へ、そして「持ち場」へという提案については、もっともだと思いました。それと、自分にとってその思想は「主義」なのか、それとも「趣味」に過ぎないのかという問いは、時折自分に問うようにしたいと思いました。2012/11/22

なかち

1
現代の学問は生活にフィードバックできない(北野武)。教養とは自信力(漱石)。人間は生まれながらにして知ることを欲している(アリストテレス)。知は本能、というのは同語反復。タコツボ(丸山眞男)。思想の趣味化。無知の共有による繋がり。個人主義の孤独よりも世間の安楽。教養は国家がなくなって生まれた。哲学は本来諸科学の根本。日本人が最初に読む本はルパン、乱歩、ホームズ。思考はひきこもり。全能感を得るための読書。黙読は内面を作る。文士は自由人の元祖。ラカンを読んでいるから浅田彰はすごい。2012/04/30

КИТАРУ МУРАКАМУ

1
個人的にはもっと読まれてよい本。「教養」を扱った書物は数多く、そのどれもが表向きの「教養」の役割、つまりそれぞれの専門を橋渡しする機能を持ったものとされていることに理念として「賭け」るものが多いが、本書はその試みがズレているという認識から出発している点、リアリスティック。現代においてあるシステムが跳梁跋扈している中では、それに抗するいかなる「主義」主張も「趣味」主張へと堕してしまう。そうした現状の中であらためて書物を手に取り、物を考える必要などあるのだろうか。これは非常に重要な提起をしている。2012/01/29

びーちゃん

0
評価32010/09/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/553410
  • ご注意事項