集英社文庫<br> 砂をつかんで立ち上がれ

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集英社文庫
砂をつかんで立ち上がれ

  • 著者名:中島らも【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 集英社(2016/04発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087476224

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内容説明

本と人との出逢いは、運命だ。偶然、手にしたように見えても、しかるべき人に、しかるべき本が巡りあうようにできている。山田風太郎『甲賀忍法帖』、バロウズ『裸のランチ』、東海林さだお「丸かじりシリーズ」……。イヤミな優等生だった小学校時代、フーテン青年時代、そして印刷会社の営業マンを経て今に至るまで、道草を繰り返しながら出逢ってきた数々の書物へ、愛をこめてつづる、本読みエッセイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shoji

56
前半がエッセイ、後半が書評。書評とは、らもさんが書いた文庫本の解説を収録したもの。で、結局は、アル中の話、読書遍歴の話、ちょっとエッチな話、ラリってる話などなど、いつも通りのらもさんでした。楽しく読むことが出来ました。2019/06/06

レモングラス

53
おれはお金を積まれても二十歳にもどるなんてまっぴら、と38歳のらもさん。「中年知恵」自分が刃物だとすると、年々切れ味の鋭さは鈍っていくけれど、自分の使い方の技術はわかってくる。力を封じ込める能力、どうすれば刀を抜かなくてすむか、それが中年知恵の本質、と。わめきちらし暴れまくっている人間よりも、いつでも抜刀できる姿勢を保ちつつニコニコしている人間のほうがはるかにこわい。力をみだりに使わないことがもたらすやさしさなど読んでいると、らもさんにまだまだ書いてほしかったと思う。面白くてよく笑えて学びの多い本。2020/12/24

kinkin

44
なりたくても、もう中島らものような生き方は出来ないだろうし、その機会があったとしても同じくそのような生き方は出来なかっただろうと思う。破天荒な人生と言われても、そこに一本筋が通っていることに気づいた。昨日ブックオフで買った。今日、病院の長い待合時間で読了。2014/09/01

Shoko

29
「中島らもの奔放な読書生活が明かされる、本読みエッセイ」ということで、期待大で読み初めてみると、やっぱり当たりでした。時に笑えて、時にしんみり、時には「んんむ」と唸らされる…。からっとした、それでいて、繊細で、温かい人柄がひしひしと伝わってくる文章が好きです。肝心の読書案内の方は、らもさん編の『日本の名随筆 毒薬』は読んでみたい。『明るい悩み相談室』も。東海林さだおさん、町田康さん、田辺聖子さん『新源氏物語』、山岸涼子さん『天人唐草』も読んでみたいです。2021/09/14

黒猫

24
中島らもさんの「本」に関するエッセイ。面白いです。もう20年以上も前に書いているのか。中島らもさんの本の読み方に共感した。それは「たくさん読んでたくさん忘れる。見るはしから忘れていく」という一節だ。間違っていなかったんだと感じた。昔の広告屋時代の話から今まで、常に面白い。らもさんオススメのセリーヌをいつかきちんと読んでみたい。最後の原田宗典さんの後書きも面白い。やはり、中島らもさんをチェックしてたんだな。原田さんも。2018/02/13

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