講談社タイガ<br> 屋根裏の美少年

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講談社タイガ
屋根裏の美少年

  • ISBN:9784062940238

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内容説明

晴れて美少年探偵団の新メンバーになった「美観のマユミ」こと瞳島眉美。団長・双頭院学の召集により美術室兼探偵団事務所の改装を手伝うはめになる。しかし、天井裏から発見された三十三枚の絵のおかげで作業は一時中断。描いた主も分からない奇妙な絵画は七年前に学園で発生した不可能誘拐事件に結びつき……? 美しい事件に、より美しい解決をもたらす美少年シリーズ第三作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

117
美少年シリーズ③作者自ら本文で悪のりと語る“屋根裏”と目にするだけでワクワクだが、原作は全く関係なかった(笑)アジトな美術室の屋根裏から見つかった三十三枚の不思議な絵画。既視感あっての違和感、そこからの欠落感…この辺りの引き込み方はとにかく上手い!そこから始まる推理合戦がひねくれてるけど子気味良くて面白い♬七年前の誘拐予告に波及という突飛な展開をみせるも、派手さ少なめこじんまりが分かりやすい!「大切なものは目に見えない」よく知る引用で繋がる真相にもニヤリ。ラスト見上げて眺める完成した天井絵の温かさがいい。2022/01/06

Ame

82
正直なところ買ってまで読むか悩んだ一冊。新刊コーナーに平積みされている文庫の中でも群を抜いて薄い。前作と同様であるならライトノベルのような味付けで、けれど挿絵は一切無し。そこまでわかっていて買うのか?とひとしきり頭の中で問答した結果、その日はお財布が温かく、かつ他にめぼしい本も無かったのでまあこれでいいかと手に取った。感想としては期待せずに読み始めたわりには想像以上の事件が起こって楽しかった。しかしまだまだ登場人物たちのキャラの掘り下げが足りず、また次も読まねばならぬな…と講談社の謀略に嵌る結果に。2016/12/20

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

72
美少年探偵団が占拠する美術室。改造されまくりのその部屋の天井に指輪くんが絵を描き始める…ところが天井板が外れ、その上から出てきたのは数々の名画の習作。しかもその名画の中からはあるはずの人物像が全て盗まれてーーいや、誘拐されていた。眉美たちはその謎を解こうとするが。今回は指輪くんに焦点を当てたお話。講堂の絵から全校生徒が盗まれた件はなにをごちゃごちゃ考えているんだ?と言うほど簡単なトリック。ラストの星座は良かった。まあただこのシリーズはキャラクターと文章を楽しむものと割り切っているので続きも楽しみ。2016/03/23

まりも

62
美少年探偵団が謎を解く物語の三冊目。美術室兼探偵団事務所の改装をしていた美少年探偵団が、33枚の謎の絵を見つけてしまう話。今回は謎解きと言うよりも、メンバー間の距離を縮めるための日常編みたいな感じの印象。「美観のマユミ」こと瞳島眉美が、段々と美少年探偵団の一員らしくなってきた姿はほっこりしたけど、肝心の謎解き自体は弱かった気がします。まぁ、ラストの天井の絵にはちょっと感動したし、この作品らしい美しさもあったので良かったと思う。次巻はもう少し謎解き要素があると良いですね。2016/03/19

Yobata

51
美少年探偵団が事務所として不法占拠する美術室の屋根裏から33枚のカンバスが見つかる。それは数々の名画の模写であったが“人間”が描かれていなかった。そしてそれは7年前の誘拐事件に繋がり…。シリーズ第3弾。マユミがどんどんメンバーに対してあけすけなくなってきてるなwもう不良くんと生足くんは地の文だけでなく定番化してきたみたいだし、ロリコンのナガヒロにも今回ついに言葉に出しちゃって…wまぁ団との仲が深まっていった証拠なのかな?今回は絵画に描かれなかった人物と誘拐事件の謎で、“美少年探偵団”の一員として→2016/03/16

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