内容説明
シャンプー時に立つか、座るか。何度会っても「初めまして! 」と言う氷川きよし君。面白タクシードライバーさんに10円の恩返し。5000円札を喜ぶ黒柳徹子さん。マルベル堂でプロマイド撮影。「孤独死」報道に一言。矢野顕子さんと一緒にツアー。「重箱のスミ」でキラリと光るものを独自の目線でキャッチした、愉快で軽快な日記エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とん大西
122
長編の間にちょこちょこ読み。清水ミチコさんの幅広い交遊と日常を綴った超つれづれなエッセイ。テンポの良さと書きっぷりの快活さは、やはり第一線で活躍し続ける表現者のなせるワザかも。全くためにならず、どうでもよすぎる話ばかり。で、それが何よりの魅力。読む深夜ラジオといえるような小ネタの詰め合わせにニヤリと中笑い。ライブもこんな感じなんですかね。2020/09/23
山田太郎
60
日記ものは基本的に好きなので、これは面白かった。交友範囲が広いのでうらやましいと思わないではないですが、黒柳徹子にツッコミ入れるってのはすごいなと。ユーミンの物まねみたくなった。2017/03/29
ホークス
44
素晴らしい読みやすさ。バランス感覚の鋭さを感じた。清水ミチコ氏の日記式エッセイ(TVブロス連載)の2006〜12年分。芸能人の横顔や報道されない小ネタが盛りだくさんで、芸能好きにぴったりだと思う。モノマネする相手への対し方が興味深い。私淑する人(矢野顕子)や親しい人(平野レミ)もいれば、初対面の人もいる。デヴィ夫人との初共演では事前に挨拶するか随分悩んでいる。「EXILE・USA」を見て「エグザイルがアメリカに進出した」と思い込む話は、自分も間違ったので笑えず。木製スプーンに感じる違和感も分かるわあ2018/06/09
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
43
単行本を図書館で借りて読み、文庫本出版を知り購入。再読本ということになるのかな?結構、古い話も多いのだけれど、それでも面白い。芸能界での交友関係から、ニュースや、家族の話。占いについて「だいたい、こんなに話が全部私中心でいられる時間も人生の中でそうあるもんではないもの」と書かれていて、新鮮な発見でした。インタビューや取材など受ける芸能人でも全部自分中心の話ってそんな無いもの?と思って、ああ、そうか自分が喋りたいことじゃなくて向こうが聞きたいことを聞かれて答えるのでは自分中心の話にはならないか……と。2016/03/26
fwhd8325
37
清水さんの芸は、単なる芸では語れないものだと思っています。彼女の延長線上にあるのが、友近さんや柳原さんなんだと思います。そして、清水さんは、あのジャンジャンの舞台に立っているとことを無視してはいけないんだと思います。そのジャンジャンの舞台に立った時のエピソードが書かれています。マルセ太郎さんの言葉です(P90-91)。とても凄いエピソードだと思います。この日記だけでも読む価値があると思います。2016/10/05