講談社現代新書<br> 信頼学の教室

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍
  • Reader

講談社現代新書
信頼学の教室

  • 著者名:中谷内一也【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2015/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062883474

ファイル: /

内容説明

得るのは難しく、失うのは簡単。そして失ったものを回復するのはもっと難しい。それが「信頼」。信頼研究で知られる心理学者が、その仕組みを二人の登場人物の軽妙な対話とともにやさしく解説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

39
信頼関係をどう構築したらいいかのハウツー本ではないけれど、心理学の調査研究をベースにしっかりと解説してくれる本でした。出てきた3要素のうち、価値観の共有だけが相手もあり自分だけでは解決しない問題なので、なかなかにムズいなと感じました。2023/01/07

KAKAPO

27
>信頼が高い人については、良い情報が重みを持ち信頼が維持され、信頼が低い人については、悪い情報が重みを持ち低い信頼が維持されやすい。とか、信頼を高める最も強い要因は同じような価値を持っているという認知である。など、過去の経験と照らし合わせても、腑に落ちる内容でした。信頼を失った組織は、損害を与えた相手の立場に立つことが重要である。とのことですが、組織のトップは、蚊帳の外から感想を述べるだけのような、相手の立場を理解できていない。と思うような対応が多いのではないかと思いました。信頼を回復するために方法とは?2018/10/19

かず

20
研修の参考文献として挙げられていたのを見て、信頼について考えたく読書した。シンジ君とナカヤチ先生による対談講義形式で書かれており、時折現れる小ネタは漫談を見ているようで面白い。信頼を構成する要素は①価値共有、②能力、③人柄とあり、中でも価値感を共有することが大切、と先生は説く。帯にある「失った信頼をどう回復するか」については未消化なので、時を置いて再読したい。ふと思ったことは、人は皆「幸せになりたい」という共通の価値観を持っているといえるので、それをベースにより良い社会が作れないか…ということ…2017/12/30

九十九

16
2016年5月10日読了。同年12月11日2回目読了。 筆者は同志社大学心理学部教授。 専門は社会心理学で、とくに、人々の直感的なリスク認知や防災行動、信頼の問題について研究を進めている。 とにかくナカヤチとシンジの掛け合いが不快だった。 第一日目「泣いた赤鬼」から対象を信頼できるかは相手の「能力」(専門性の能力)「人柄」(動機づけ)「価値の共有」が重要な要素。ここから特に新しい要素は加わらない。 信頼に基づく調査結果から考察が妥当だと思えない箇所が少なくない。「信頼」を語るにはナカチヤとシンジの 2016/12/11

たくのみ

16
「泣いた赤鬼」で村人が赤鬼に信頼を寄せた理由はなんだったのかに始まり、DJポリスはどうして群衆の心をつかめたのか、「地球最大の決戦」と明治維新をダブらせ「モスラ=龍馬」仮説を熱く語る、中谷内先生。 腕時計型浮気防止装置も含め、とても分かりやすい例を使った信頼問答。じつはモヤモヤした概念だった「信頼」に少し近づけた気がしました。2016/03/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10060373
  • ご注意事項