内容説明
西ブロックに稀な、春の日のような穏やかな一日。NO.6崩壊後にNO.6に留まった紫苑。風のようにさすらうネズミ。そして、紫苑の父の秘密―。惜しまれつつ完結した物語に、さらなる命を与え、それぞれの生の一瞬を、鮮やかに切り取る。
目次
イヌカシの日々
過去からの歌
紫苑の日々
ネズミの日々
著者からのメッセージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
た〜
36
まさか(?)の続編。帯には「最終話」と謳っているけれど、新たな物語への序章っぽい内容。2015/11/21
coco夏ko10角
33
本編では出てこなかった人も登場したり。紫苑がなんだか心配だなぁ。読む前に思ってた「本編のその後」とは違った、このさらに「その後」が見てみたい。2016/09/23
ありす
30
都市の再生がメインの話かと思ったが違った。でも読んで思うのは良い裏切り。本編で描かれなかったネズミやイヌカシの過去を織り混ぜながら現在を行く。優しく良い青年として描かれているのに、何故か紫苑が恐く感じるのは気のせいか。『生きるのが至難の世界で生き続けて勝つ』『覚悟を伴わない言葉』『結末がどうなるか先例があるのに、なぜ同じ道を行くのか』心に刺さる科白(せりふ)が散りばめられていた。作者あとがきで続編を匂わせていたが、その後を知りたいような知りたくないような、そんな気持ちが残った。2018/06/01
蒼雨
26
久々の読書に大好きなシリーズを‼︎紫苑は変わっちゃうのかなってちょっと思うところが……ネズミと紫苑の今後、すごく気になります。ネズミは戻るのか、戻らないのか。「過去は往々にして邪魔になる。いつまでも振り向いていては、前に進めない」NO.6はほんと心にズキズキ刺さる言葉がたくさんあります。いろいろ考えさせられたり。2015/12/08
さち@毎日に感謝♪
24
その後の紫苑とネズミ、2人の関係性が良く分かる内容でした。この2人はお互い別の場所でまた出逢う気がします。前巻の感想でも書きましたが、完結したのでまたアニメ化して欲しいなぁと思います。2015/11/15