ハヤカワ・ミステリ文庫<br> カインの娘たち

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ハヤカワ・ミステリ文庫
カインの娘たち

  • ISBN:9784150775629

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内容説明

モース主任警部が捜査を引き継いだ、大学の元研究員の刺殺事件は意外な展開を見せた。容疑者と思われた博物館係員の男が行方不明となり、数週間後に刺殺体で発見されたのだ。凶器は博物館から盗まれたナイフだった。二つの殺人に何か関係が?やがて、殺された男に恨みを持つ三人の女の存在が浮かび上がるが、彼女たちには鉄壁のアリバイが!華麗な謎解きで読者を魅了しつづける、現代本格の最高峰シリーズの注目作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

296
★★★★☆ モース警部シリーズ後期の作品。 日頃の不摂生がたたり、50代にしてボロボロの体になったモースの姿が痛々しい。 2つの殺人事件に関わりがあると見抜き、その犯人を追うモースの前に鉄壁のアリバイを持つ3人の女性が現れる。 シリーズでも珍しいストレートなアリバイ崩し系で、妄想推理もしっかり用意されていて個人的には好き(あまり人気なさそうだけど)。モースとエリーとの年齢差激しすぎな恋も、普通なら「キモ」ってなりかねないんだけど、刹那的な2人だから何となく受け入れてしまった。2023/02/15

遥かなる想い

58
比較的ストーリーがシンプルで期待していたアクロバット的推理がない。初期の2作が優れすぎたせいか? 2010/05/23

ソラ

20
シリーズもここまで来るとモースがかなり老いを感じてきてるような雰囲気2013/06/23

小太郎

17
何と言っても「ウッドストック行最終バス」でやられて読み継いでいますが、モース警部シリーズもこの本(整理中に掘り出した積読本、買って寝かせてというある意味王道本です、笑)で12?冊目。去年作者が無くなって気になっていたんで見つかったラッキーでした。本格アリバイ崩しの本作、造り自体が意外にシンプルで厚さの割に読み易かったです。まあ小説が上手いコリン・デクスターらしい一冊でした。2018/05/28

Ribes triste

13
モース警部、体調不良で絶不調?そのせいか、今回の推理の迷走度は常軌を逸するとまでとはいかず、安心して読めました。心配の余り、取り乱すルイス刑事。弱気になったモースが仕事を辞めると言い出し、ルイスの問いに答えた「きみがさっき心残りはないかと訊いたので、ないと言った。だが、ただ一つ寂しいだろうと思うことがある。きみと仕事ができないことだ」という言葉にホロリとする。そしてやっぱり、今回もモースはモテる。2018/08/15

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