重耳(上)

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重耳(上)

  • 著者名:宮城谷昌光【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 講談社(2015/11発売)
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  • ISBN:9784062633239

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内容説明

黄土高原の小国曲沃(きょくよく)の君主は、器宇壮大で、野心的な称(しょう)であった。周王室が弱体化し、東方に斉が、南方に楚が力を伸ばし、天下の経営が変化する中で、したたかな称は本国翼(よく)を滅ぼして、晋を統一したが……。広漠たる大地にくり広げられる激しい戦闘、消長する幾多の国々。躍動感溢れる長編歴史小説全3巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

113
第44回芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。中国春秋時代の名君・文公のお話。と言っても、分かる人には分かるし興味ない人には何それってことだが、紀元前の中国における日本の戦国時代みたいなもの?大国・晋の君主の三人の孫の一人重耳の成長譚。天命に地の力、異民族との関わり等、中国ものらしいエンタメ性も魅力。ちょっと前に読んだ『晏氏』にも引けを取らない面白さの予感。中巻へ!2020/07/12

遥かなる想い

92
名君として名高い晋の文公の話。宮城谷昌光のすごさは膨大な資料を読み解き、あまり日本人には馴染みのない中国の偉人を、本の中に見事に登場させてくれるところにあり、重耳のみならず、まわりの人たちにも、息吹を吹き込んでくれる。19年間諸国を放浪したのち、何と62歳で新君主となり、晋という国を安定させるという寓話のような話を、私たちに運んでくれる良書である。2010/06/12

KAZOO

70
この巻では、晋の武公の話が中心です。あまり派手さはないのですがこの国の分家であるところから本家への思いなどを描いています。主人公の祖父や父から描いていてしかも解説が多いので歴史を理解するにはいいと思いました。2015/06/24

糜竺(びじく)

55
引用「言葉と申すものは、外にあらわれますと、ありえぬ事を、ありうる事に変える、不可思議な働きをする事があるものです」「ただし、才知がみえすぎる。才知を包む事を覚えるには良い機会であろう」「人より優れたものを持っていたら、決してそのものを誇ってはなりません。人は誇ったものによって、かえって滅ぶのです」「素直に人の言葉を聞く事はよい事だ。その素心で、天下の嘉言を聞き取れたら末が楽しみだ」「恐れがないから優しさがないのだ」「広く人心を得るには、武で屈服させるばかりでなく寛仁の手で撫で従わせる事も知る必要がある」2017/01/27

しゅてふぁん

49
中国春秋時代の小国、曲沃。物語は重耳の祖父、称の時代から始まってなかなか重耳が出てこない。幼少の頃は祖父や父、臣下にまで全く期待されておらず、兄や弟と比べられてかなり不憫。父の詭諸も残念な太子で次代が不安だ。とはいえ、主がイマイチでも脇を固める臣の優秀なことよ。孤突、郭偃、史蘇、荀息…彼らの活躍が素晴らしい。宮城谷さんは作品内で時代背景を詳しく説明してくれるので、歴史に詳しくなくてもそれなりに読み進めることができる。次々に読みたい本が増えていくのが楽しい。2020/11/03

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