内容説明
休暇中のモース主任警部は宿泊先で《タイムズ》のある見出しに目をとめた。記事によると、警察に謎の詩が届けられ、そこには一年前の女子学生失踪事件を解く鍵があるらしい。やがて事件の担当になったモースは、彼女が埋まっていると詩が暗示するワイタムの森の捜索を開始する。だが、そこでは意外な発見が待ち受けていた!一篇の詩から殺人事件の謎へ、華麗な推理が展開する英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー賞受賞作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
74
好きな作家の本を読んでいると、好きな音楽を聞いている時と同じで、その作家が常に醸し出す物語の世界に安心して浸れる、という幸せがある。この本もまた、モースの「あーでもない こーでもない」という推理が始まるとなんとなくほっとして、くつろいで読んでいた。推理を楽しむというよりも、モースの推理の過程を楽しみ、コリン・デクスターが描くオックスフォード近郊を楽しむというパターンに慣れてきたようだが、ややマンネリか。 2010/05/23
そのじつ
18
おお…コレは!これまで読んだモースシリーズ中でも屈指の力作!新書で500ページの紙数からも伺えます。「オックスフォード運河の殺人」と比較するとモース自身のキャラ立ちは控えめ。代わりに、このシリーズがよく例えられるクロスワードパズルのサイズがハンパねぇ。いつものサイズが将棋盤だとすると今回は碁盤サイズくらい?一年前に起きたスウェーデン人女性の失踪事件。その記憶を呼び覚ます記事が新聞に掲載された。その記事を休暇で訪れたホテルで、むかいに座った美女の新聞に見つけたモース。一方オックスフォードでは2018/09/06
Ribes triste
12
再読。ミステリーそのものも面白いのですが、端々に英文学好きにはたまらない小ネタ満載。それにしても『モース警部、何故モテる?』私には一番の謎だったりする。2016/04/04
mattya
10
キドリントンから消えた娘を読んで日が浅く似た結末を予想しながら読んでました(^^;;結末は全然違いました。けど、写真しか手がかりが無いとはいえそんなに分からないかな?と思ってしまった。2016/04/03
shiaruvy
9
★4 [2002.04.15 二刷] パズルにつぐパズルは面白い! マックスの本名がわかった...。 シリーズ二作目『キドリントンから消えた娘』思い出したのは何故だろ〜う。2012/02/05