内容説明
発端は破格の賞金が懸けられた『太宰治芸術賞』。その第一回受賞作家となった五代光興は、デビュー作で実父の性を赤裸々に描き、今回の作品では自らの夫婦生活の恥部をテーマにした。プライバシーの切り売り以外に小説を書くすべを知らぬそんな五代のもとに、受賞を祝う電報にまじって一通の弔電が届いた。そして留守番電話には見知らぬ男の高笑い。さらには、右手を薔薇の棘で傷だらけにして息絶えた女。自殺か他殺か、犯人は五代なのか。警視庁捜査一課の烏丸ひろみ刑事が挑む『三色の悲劇』シリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
20
烏丸ひろみシリーズ。「三色の悲劇」第1弾。私小説でデビューしたり大きな賞を受賞した五代光興、その関係者が亡くなり…。フレッドは他チームのヘルプで不在。解決パートにあたる第四章の紙が薔薇色・うすいピンクになっていてすごい。もしかして次では檸檬色でその次は瑠璃色になってるのかな?2021/09/13
ひで
6
初吉村氏。どんでん返しは無いが、サクサク読了。2016/01/17
Oh!やまびこ
4
読了記録。
ag0514@だが断る👼
4
☆☆☆ 「警視庁捜査一課・烏丸ひろみ」シリーズの中の「三色の悲劇」シリーズ1作目。太宰治芸術賞の第一回受賞作家の愛人の死体が、発見されます。自殺なのか他殺なのか?わりとサクサク読めたのは良かった。被害者の手に薔薇のトゲによるキズがあったけど、薔薇色の要素はほとんどなく、正直なところシリーズ1作目からビミョーな感じでした。本書には、ちょっとしたギミックがあり、第4章のページの色が薔薇(うすいピンク)色になっています。既発の『薔薇色の悲劇』の改題。2020/09/13
そのぼん
3
とある文学賞をとった作家の関係者が死体で見つかり…という雰囲気で始まるミステリーでした。 まあまあ、楽しめました。2012/03/04