呉越春秋 湖底の城 四

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呉越春秋 湖底の城 四

  • 著者名:宮城谷昌光【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 講談社(2015/10発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062931878

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内容説明

父と兄を殺され、祖国・楚への復讐を誓いながら呉に逃れた伍子胥。呉の将軍・公子光の客人となった伍子胥は、孫武に兵法の協力を仰ぎ、参謀として楚との戦いに臨む。だが、それはさらなる動乱の序曲となるのだった。大河中国歴史小説、伍子胥篇のクライマックス!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
やはりこのような話を読んでいると日本人と中国人の違いというのがよくわかる気がします。政権を握ると以前の政策や業績を全面否定するなど最近の状況を見てもわかります。この物語もとりあえずは文庫本で読んでいるのですが、あとで完結してから全巻読み直す必要がありそうです。最近読んだ宮崎さんの「史記を読む」に史記の列伝に伍子胥のことが「春秋左氏伝」よりも物語風に書かれていることをいわれています。2015/10/07

Haru

31
どこまで史実に沿っているのか、本当にそんなエピソードがあるのか、まったく分かりませんが、すべての出来事と人物が情緒豊かに描かれていて、読んでいて本当に楽しい。今後のもう1人の主役である范蠡の登場のさせ方もとても興味を惹かせます。公子光が呉王となるくだりでは、子胥の才能がいかんなく発揮される。勝負に勝つことで生じる心の弛み、反勢力の心理など、目先のことにとらわれず先を見越して判断をする子胥。子胥の深慮を理解し感謝出来る呉王・闔閭とは、まさに「蜜月」と呼んでいい治世が始まるのだろう。次巻はいよいよ孫子活躍?2018/08/26

Tomoichi

21
呉王僚は疎ましくなった将軍公子光を謀殺しようとするが逆に討たれ横死し王僚の太子たちは国外に逃れる。呉の政治が革らたまり伍子胥の人生も大きく変わろうとしている。2019/08/30

ナラサン

19
呉での革命を成し遂げるも最大の復讐対象を失いどう動くのか。とりあえずはにっくき非無極がマトか?いいとこなのに・・・続き一気読みしたい。そして孫武の活躍も気になるトコロ。2015/10/15

サチオ

17
伍子胥が見定めた呉の公子光が一つの決断を下す。今後の歴史に大きな影響を与えたこの結論の背景には、何代もの呉王継承にまつわる経緯による。良かれと思えど初志は後進に伝わらず。正しく伝える事の難しさを覚える。伍子胥と公子光の他人を活かし、思いやる思想が救いに思える。人の上に立つには不可欠な、この思想の表現こそが私が著者の最も好きなところです。2015/11/03

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