角川文庫<br> 蟻の園

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角川文庫
蟻の園

  • 著者名:小松左京【著者】
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • KADOKAWA(2015/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041308271

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内容説明

K団地の13号館で、どうにも説明のできない奇妙な事件が起こった。5歳の子供が階段の途中から転げおち、おちたとたんに消えていなくなった。消えた瞬間を、母親も団地の誰も見ていない。だが、耳を澄ましていると、5階と4階のあいだ、階段の裏側あたりから、子供の泣き声がかすかに聞こえてくる! どこがどうなっているのか、誰も知らない秘密のどんでん返しがこの建物にはあるのだろうか……? 変わり映えのしない日常生活の中で起きた不思議な事件を描く表題作の他、SFでアジアの世界観に挑んだ初期の意欲作全5編を収録。詳細な解説を付した決定版!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

12
「復活の日」再読を機に、小松左京の出発点を知りたくなって「お茶漬けの味」と「易仙逃里記」を読む。処女作には作家のすべてがある、、とよく言われるが、なるほどどっちも、その後「果てしなき流れの果てに」や「日本沈没」へとこういううふうにつながっていくのだな、、、という道筋がくっきりと見える。2020/04/04

R10

1
短編集だが、どの話も短い中にぐっと曲がり角があり、ブレーキをかけたりアクセルを踏んだりスピード調節をしながら読めて楽しい。中でも「お茶漬けの味」で描かれるすべてが自動運転の宇宙船が印象的で、人工知能に依存している若者が突然の事態におろおろする様子がこれからの我々を予見しているようだ。2016/09/11

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