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内容説明
古来、人類はさまざまな「知」を記録し、蓄積してきました。だからこそ人類は地球生物の王者たりえたといえます。ところが、このかけがえのない知的財産がいま、次々と失われています。劣化する活字・映像、守るべき人々がいなくなり消滅する芸術や伝統技術。このままでは現代は、後世から見て「記録が空白」の時代となってしまいます。この危機に瀕した「知」を守り、未来に遺そうという取り組みが「デジタル・アーカイブ」です。(ブルーバックス・2015年2月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
31
#感想歌 #短歌 離散値で記録する価値意味を問うビッグデータ違いを示せ メタデータ間違いあるならない方がいいこと示せ実験記録 OAI/PMH(open archives initiative protocol for metadata harvesting)使っても無駄な入力してるのは何故 2017/03/12
calaf
16
確かに、古くから指定されてきている国宝や重要文化財などよりも最近のデジタル情報の方が、すぐにも失われていく可能性は高いかもしれません。そしてそれを何とか食い止めようと努力している人々がいろいろいるのですねぇ...googleの図書の話、ニュースになっていたのは知っているけど、非常に奥が深い話だったのだなぁ...2015/06/20
izw
14
歴史・文化・活字を記録するアーカイブ、アーカイブの技術、アーカイブの課題が概観できる。ばらばらなアーカイブを統合して使えるようにする「ユーロピアーナ」「米国デジタル公共図書館(DPLA)」のような取り組みが大切だが、その実現に向けて大きな課題が著作権処理。日本の著作権にも早くフェアユースの考え方を取り入れてアーカイブできるようにしないと、貴重な情報・文化財が日々失われていく。2015/06/01
月世界旅行したい
10
有効活用する方法はもっとありそうなんだけど、私じゃ思いつけない。2015/08/30
オサム兄ぃ
10
アメリカ等、近時の事例が幅広く紹介され、業界関係者の情報整理に役に立つ。ただそれだけの本。何故文化活動を記録するのかという本質にほとんど言及せず、先行するアーカイブの取り組みとデジタルを推進する施策との断絶に無関心だし、コンテンツの権利者や管理者への敬意がまるでない。冒頭に東日本大震災の話を置きながら、被災地からの発言も載せず、原発事故への言及もないのだから志の程度が知れる。巻末のアーカイブ立国なるものも「またですか」の印象しか残らない。評論し批評する姿勢のない者に、後世への継承を任せることができようか。2015/03/05