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内容説明
生態学者・文化人類学者であり、探検家である梅棹忠夫氏の登山と探検を振り返った著作。
晩年になって想いを新たにした随想、対談などをまとめたもので、氏の最後の著作になった。
また著作集をはじめ多数の著作のなかで、唯一の山と探検をテーマにした単行本である。利便性のみを追求しがちな現代にあって、山とは、探検とはなにかを問いかけた、貴重な一書である。
内容は、京都の青春時代の回想、学問とフィールドワークについて、今西錦司、中尾佐助、安江安宣、平井一正などとの山をめぐる交友録、探検をめぐる発言集など。
かつて登山、探検を志向したことのある人には待望の内容になっている。
なお、山と溪谷社も共催している「梅棹忠夫・山と探検文学賞」も今年4回目を迎え、異色の文学賞として定着しつつある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
65
登山のハウツー本ではない。登山家の著者が幼少期から青年期にかけて山を通して人格形成された過程、そして壮年期から老年期において山やとりまく人々への感謝を綴った本である。私はトレッキングが趣味なので楽しく読むことができた。それにしても、GPSやゴアテックスや新素材のない時代、テントやザックが帆布の時代の登山とは想像もつかない。ゴアテックスでない登山靴や衣類、水を含んだ帆布の重さ、考えただけでぞっとする。それだけでも著者を尊敬してしまう。あぁ山へ行きたいな・・・・2017/09/27
ふるかわ
1
梅棹著作集刊行後に発表された山に関する文章を集めた本。重複する話題も多いけれど、歯に衣着せぬ語りで面白い。みんぱくや国際山岳年の話も参考になりました。2023/01/19
ms
0
大切な人が山に行くのは見ていられないという気持ちが少し改まった。「じつに山は一大総合科学研究所であります。」その魅力を知ってしまったら行かないわけにもいかないもんなぁ。 梅棹忠夫さん、気迫のある人だ。