角川書店単行本<br> 赤い呪縛

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角川書店単行本
赤い呪縛

  • 著者名:小杉英了【著者】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • KADOKAWA(2015/07発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041029602

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内容説明

フリーの校正者として働く秋川美苗は、パーティーで出会った大学准教授の葉山郁夫に急速に惹かれていく。結婚を前提に交際をはじめた美苗だったが、ある晩、葉山が寝言で「マリ」とつぶやくのを聞いてしまう。マリは彼が以前付き合っていた女性で、髪を赤く染めた彼女の“呪縛”から逃れられないという。さらに問い詰めると、葉山は自分がマリを誤って殺してしまったかもしれないと告白した。それを聞いた美苗は、思いも寄らない行動に出る……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

momi

34
テレビドラマにありそうなサスペンス!!愛憎劇です!女の職業は校正者、男は大学の先生!彼との新しい生活が現実になろうとしていたある日…。男に女の影が!夢にうなされる男!「来るんだ…。あいつが…!!」自殺したはずの女がやって来ると言う!!ドロドロなんだけど読み終わると、なんだか切ない…。愛する男のために女がとった行動とは!?書店で「どんでん返し」の帯にひかれて購入!う〜ん。どんでん返しは何処にもありません!愛憎ドラマだと思って下さいって感じです…。2015/07/07

ジンベエ親分

32
「先導者」がすごく良かったので著者の他の作品を探して入手した。歳取ってからデビューしたためか、まだ作品は少なく、独特の文体と相まって意外にここの評価は低いんだよねー。でも本作もとても良かった。地方都市の校正者という主人公の設定は、いかにも実社会で長く生きてきた著者ならでは。40近い独身のキャリアウーマンの焦りや閉塞感がひしひしと伝わる序盤から、やっと掴めそうな幸せが婚約者の「マリ」という寝言から崩壊を始め… ストーリーは一気にサスペンスフルに。…むちゃくちゃ良いんですけど。表紙は怖いけど(笑)2018/01/02

そうたそ

7
★★★★☆ SF色の強かった前作、前々作に比べて今作は打って変わってミステリ。主人公である校正者の美苗はパーティで出会ったエリート学者の葉山に恋をする。結婚を前提に葉山と付き合い始めた美苗であるが、ある日葉山が寝言で「マリ」という女を呼ぶ声を耳にしてから葉山の謎の過去が徐々に明らかとなり、事態は思いもよらぬ方向へ転んでいく。話の展開としてはオーソドックスであるが、一気に読ませるストーリー構成が見事。愛憎渦巻くストーリーに気味の悪さを感じさせる人物たち。ミステリだけでなくホラーとしても秀逸な一冊。2015/09/03

るんるん

6
主人公の校正者の仕事には興味持てました。帯の宣伝と表紙に期待しすぎました。淡々と読めました。2015/08/27

天笑院たか姫

4
ただひたすらに愛しただけの無垢な女・マリ。校正者で38歳の美苗は、これが最後の相手だと固執する。ふたりの女に愛される身勝手な男は、マリの呪縛から一生逃れられないと思った。美苗の執念にも恐れ入りました。2015/08/29

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