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内容説明
映画『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『恋の罪』で圧倒的な暴力と性を描き、世界に衝撃を与えてきた鬼才・園子温。20年間あたため続けたアイデアを映画化&絵本として書籍化!
うだつの上がらない日々を過ごすサラリーマン・鈴木良一。同僚からは軽んじられ、好きな人に告白もできない。ロックミュージシャンになりたいという夢も諦めたまま、無気力な日々を送っていた。ある日、良一はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。良一はカメを”ラブ”と名付け一緒に暮らし始めた。ラブは、友達も恋人もおらず、孤独な良一の唯一の慰めとなるが……。
暴力と性を封印し、愛と希望と夢が綴られた、園子温のまったく新しい表現が誕生。制作に3ヶ月を費やして完成した23枚の絵と、選び抜かれた言葉が生み出す、疾走感溢れる極上エンタテイメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
23
映画「ラブ&ピース」初日の初回で観。たまたま映画館で販売していたので早速購入。園子温好きの方 一家に一冊。映画「ラブ&ピース」の原作絵本です。園子温初の絵本に挑戦。亀くんの名「ピカドン」○○ドンと名がつけば怪獣の予感。絵本の色使い、キャラの可愛さ、新たな園子温の才能を知れて嬉しい。子温十八番の詩も堪能。ピカドンとのスタジアムでの再会シーンは涙もん。でも、もっと凄いのはオマケの短編。「鈴木良一の闇」鈴木良一は園子温自信であったのだ。凄い元気をもらい、へこたれたらこれを読みます。俺の薬。 常備薬としました。2015/06/28
ねなにょ
15
映画『ラブ&ピース』の原作本。映画は未見。ページを捲る度に、シンプルな文章とキョーレツな絵が目に飛び込んでくるカメと鈴木のラブストーリー。巻末の『鈴木良一の闇』も面白い。2016/01/27
タカラ~ム
9
現在(2015年7月)絶賛公開中の園子温監督「ラブ&ピース」を、監督自身が書籍化したもの。小説ではなくてまさかの絵本。力強く、時に繊細に、静謐にして熱のこもったタッチのイラストで物語が描かれている。巻末には、監督自身の物語として読むこともできるエッセイのような短編「鈴木良一の闇」も収録。映画を観てから読みたかったのだけど、会社や自宅の近場では公開していなくて、今のところまだ未見である。2015/07/08
味読太郎
6
やっぱり言葉の人だ。絵になっても映像になっても。2015/09/02
法水
4
叫んでいる。絵も文字も。25年前の園子温監督の叫びがこうして今、絵本と映画という形になって我々のもとに届けられたことを喜ばずにはいられない。2015/05/27