角川ホラー文庫<br> 忌談 終

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角川ホラー文庫
忌談 終

  • 著者名:福澤徹三【著者】
  • 価格 ¥528(本体¥480)
  • KADOKAWA(2015/06発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041029411

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内容説明

疎遠だった祖父の葬式に出席した大学生の身体に生じた異変とは(「血縁」)。キャバクラに居た不思議な力を持つ女のその後(「霊感のある女」)。キャンプ場の木に吊るされていた奇妙なロープ(「縊死体のポケット」)。神社や寺に近付くと体調を崩す女性が、交際相手から初詣に誘われて……(「奇縁」)。死者も怖いが、生きている人はもっと怖ろしい、怪異繚乱の全35話。最後まで最悪の読み心地、忌談シリーズ最終巻!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

172
福澤徹三さんの忌わしい話シリーズの5冊目で最後の一冊ですね。今回は現実的な恐怖よりも原点である心霊怪奇の世界に立ち返ったあらゆるタイプの話がてんこ盛りで詰まっておりまして怪奇ファンには堪らない面白さでしたね。福澤さんの作品には派手さはありませんが、とにかく半端なくリアルで読後にじわりじわりと襲い掛かる怖さがありますね。『自殺の理由』何故か幾度となく自殺現場に居合わせる巡り合わせの男Wさんが連休を利用して美しい海岸の景勝地へ一人旅に行く。食事を終えぶらりホテルを出て夜の海を眺めていると老人に呼び止められる。2020/10/25

HANA

59
シリーズ最終作。前作に多かった怪談とはまたベクトルの違った怖さを持つ話は影を潜め、比較的王道を行くような話が多い。ただ「猫バス」を除いて……いやまあ怖いといえばこの上なく怖いけどさあ。印象に残ったのは「ハンドキャリー」。平山夢明の東京伝説に勝るとも劣らない嫌さがあるなあ。他にも「ヒトカラの女」や「ルームメイト」がとても嫌。こうみると本巻は人間系にいいのが多いように思えた。終わってしまうのは残念だけど、シリーズが進むにつれ息切れが目立つ部分もあったので充電して今まで以上に怖い作品を書いてほしいものである。2015/07/05

Kazitu

44
怪異繚乱の全35話。死人ばかりの話ではなく、人怖もあります。食品関係は、ヤバかった。😓2022/08/04

みくろ

31
忌談シリーズ終了。終わりは寂しいが次作に期待。今作は心霊系より生きている人間の恐怖が中心ですね、さすがに心霊はネタ切れか。個人的には「窓ではない窓」「縊死体のポケット」「まちがった」「静かなアパート」が印象に残った。特に縊死体は前半の奇妙さも不気味だが、ラストのポケットでぞわわ。しかし今作で一番衝撃を受けたのは実は"brain fuck"。創作ものも実話ものも結構いろいろ見てる方だと思ってたが、これは初めてでした。怖い作品を創ろうと思ってもなかなかこの発想は出ない…はず。だからこそ一番実話だと感じた。2015/07/04

澤水月

26
猫バス最高! 怪談でも「ナックルズ」的実話系でもないこの笑い含みの奇談…本来の根岸鎮衛『耳嚢』てこうだったな、正史でなく民の伝える稗史。刊行時代濃く反映・様々な商売年代事件の裏話・霊/平山的悪夢話・どこかで聞いた話だけど語りに引き込まれる…。著者による霊怪談よりこの路線良かったので終わるの残念だがその理由ではしょうがない…。余力残し終わるも勇気だし。しかし知人の映画関係者が語っててこれからもソノ場所行くし!なのあったのはマジ噴いた。ヒトカラと介護怪談特に印象的…2015/06/23

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