内容説明
本書は、「セーラームーン世代」を分析する本です。『セーラームーン』に登場した敵の主張には、セーラームーンたちの「正義」が隠れており、さらにセーラーチームの日常は、現在のアラサー女子の仕事観や、女性観などに多大な影響を及ぼしています。また、月野うさぎを分析すれば、セーラームーン世代の恋愛観までもが浮き彫りに……。
「『セーラームーン』ってこんなに深かったの!?」と思わずにはいられない読み応えたっぷりの1冊!
目次
第1章 「セーラームーン世代」とは何か
第2章 セーラームーン世代は何と戦っているのか
〈インターバル〉 セーラームーン世代のアンセムとしてのエンディング曲
第3章 セーラーチームの女性観とチーム力
第4章 〈月野うさぎ〉という1990年代女児のロールモデル
第5章 『セーラームーン』の時代
第6章 セーラームーン世代の恋とセックスとジェンダー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユカ
49
著者がセーラームーンを好きすぎる(笑)。とてもおもしろかったです。著者の言葉の選び方も愉快でした。この本ではセーラームーン世代の上がナウシカ世代とされていますが、わたしはちょうどその谷間かも。ドラえもんやドラゴンボールなどの少年漫画に育ててもらった世代。なのであまりピンときませんが、セーラームーン世代には大きな期待をしたくなる。周りのアラサーちゃんが全員、この世代の特徴にあてはまるわけでは全然ないけれど。子どものころにセーラームーンが大好きだった人や、大人だったけど大好きだった人の感想を聞きたいです。2016/08/31
佐島楓
38
社会とのすり合わせの中で「自分らしくかわいく」あるにはどうすればいいか、という戦いに身をさらしているのがこの世代の女性ではないかと思う。2015/07/10
せ〜ちゃん
36
★★★★ 読み放題♡ 面白かった!2017/07/09
亜希
34
”セーラームーン世代”とは1982〜93年生まれ、2015年現在で28歳前後の、特にアラサーと呼ばれる女性たちを指すそうで。ドンピシャかつセーラームーンを崇拝している身としては、かなり面白かったです。所々こじつけ感の強い論説もあるけれど(特に後半)、セーラームーン好きならなるほどなーと納得できる話も多く、たまに辛辣なツッコミもあり、ニヤニヤしながら読んでしまいました。とにかく知識量が半端ない、これは相当ファンだなと思ったら、著者が男性でビックリ。久しぶりにアニメを観たくなりました。2015/08/07
ゆき
28
セーラームーン世代ドンピシャなので、面白かったです。こんなキャラクターいたなとかこんなセリフあったなぁとか懐かしかったです。2017/12/29