角川ソフィア文庫<br> 代官の日常生活 江戸の中間管理職

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角川ソフィア文庫
代官の日常生活 江戸の中間管理職

  • 著者名:西沢淳男【著者】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • KADOKAWA(2015/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044092207

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内容説明

時代劇でおなじみの代官。悪の権化のように描かれてきた彼らは現代のサラリーマンであった。400万石の幕府の経済基盤を支えた代官を理解すれば、江戸幕府がなぜ270年もの間存続できたかが見えてくる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

逍遥遊

6
149-10-20191224 なるほどね。現代における官僚組織が封建的なのも頷ける。ただ、交通費などは、代官が自腹だったものを公費にしてきた歴史というものが判り、いまの公務員は恵まれているなと思う。もう少し、官僚組織の全体像が判ればもっと理解できたかもしれない。2019/12/24

maqiso

5
代官は各地の幕僚から税を取るために作られた。初期は技術者が中心で世襲が多かったが官僚化されていった。年に1度村々を回って年貢額を決める検見がメインで、他の時期は仕事が少ない。関東の代官は江戸詰だったが、地方の代官は陣屋で暮らし、災害時には救援・復興の陣頭に立った。転居や陣屋の経費がかさみ、補填する制度も作られたものの、経済的に困窮しがちであった。2024/01/10

hiyu

5
タイトルの通り、中間管理職としての代官の姿を詳細に記してある。TVでは「悪」代官のイメージが強かったため、どうかなと思いながら読んでいたが、非常に人間性にあふれる姿だけでなく、一方で現代のサラリーマンとしての姿に悲哀を感じるものでもあった。2022/01/22

フェイ

3
タイトル通りお代官様の仕事を知る本。 近代以前の行政官の姿がよく記されており、政策・施策を書くよりは、具体的にどのような権限を持ってどういう仕事をしたのかが分かる。特に中盤の林長孺の日記を通じて、任官から出発、代官の一年間の行事や農民側の対応などは非常に興味ぶかい。日記からとっているだけあって、出発前の手続きは一日単位で行動が明記されており、現代のサラリーマンやお役所に通じるものを感じた。 ※代官の仕事を丹念に描いており、村経営の参考文献としては第一級史料じゃないかと思う。本当に参考になった。2015/10/25

はすみ

2
興味深く読んだ。今も昔も現場の苦労は似たような物であり、ひとの営みにさほど大差はない。2023/04/21

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