内容説明
ベンジャミンという名のワニと棲むアマゾンの老漁師。氷河を戴くパイネ山塊を目指す馬の旅。見渡すかぎりの草原の国モンゴルで感じた風の匂い。バリ島で遭遇した濃密な闇の中での饗宴。やわらかな砂の海に浮かんだ純白に光る塩の川。父と撮った一枚の古ぼけた写真からはじまる過去へさかのぼる旅。記憶の中でけっして色褪せることのない人々や風景を、写真に切り取り、つづったシーナ世界紀行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
51
写真で紡ぐ旅行記です。何処に行こうとも生活があり、家族がある。記憶の中で色褪せない人や風景が詰まった1冊だと思います。2021/04/22
オオサキ
8
もちろん昔から椎名さんのことは存じておりますが、本を読んだのは2冊目。1冊でアマゾン、チベット、スコットランド、モンゴル…一生かかっても行かないような場所に椎名さんに連れて行ってもらえます。ステキと思ったのは、現地の時間の流れを感じられること。ダウザーと家ごとの引っ越しは面白いな。バイオリンコンサートは作り話以上の話だな。世界には不思議なことがあるもんだ。最後のお父さんとの話もステキ。自分のアルバムを見返してみたくなりました。2015/03/23
ゴルフが好き
5
ゆるゆるとした本が読みたくて・・・椎名さん。 ぴったりでした。(最後は今は亡き父親とのヘビーな内容でしたが) 時折読みたくなります、椎名誠。もう良いお年ですが、元気で活躍してもらいたいです。2015/08/25
greg
4
写真と話の風雲シリーズ。定期的にいいカメラが欲しくなりますね、はい。2015/04/29
東森久利斗
3
ぶらっと気ままに一人旅。ダメもとの願望が頭をよぎる。想像力を掻き立てる。既刊の紀行や写真集、エッセイのダイジェスト版。2019/10/20