本当は分裂は避けられない!? 中国の歴史

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本当は分裂は避けられない!? 中国の歴史

  • 著者名:八幡和郎【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • SBクリエイティブ(2015/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797381474

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内容説明

中国の歴史を振り返ってみると、これほど外国の侵略に対してあっさりと屈服し、支配を受け入れてきた民族もない。共産党がいまでも抗日を国是としている理由、中国でもっとも尊敬されている日本人が大平正芳である理由など、中国人も知らない本当の中国史!

習近平主席は就任以来、強権発動で大国としての世界的地位を確立し、かつての「中華民族の栄光」をとり戻そうとしているかのように見える。しかし、国内では無秩序な開発によって、大気汚染、水資源汚染などは甚だしく、およそ人間が安心して暮らせるような環境ではなくなってきてしまった。中国共産党の一党独裁がいつ壊れるかはわからないが、崩壊しはじめたら急激だろう。共産党の上層部は、家族の誰かを海外に移住させ、そこに大金を送付して、崩壊に備えているという話もある。「反日を掲げ、反日教育を受けてきても、結局優れた日本製品を買う中国人たち」彼らは一体どのようにして生まれてきたのだろうか? 日本人にもなじみ深い中国の歴史をひもときつつ、矛盾にみちた現代中国までの成り立ちを探る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽっぽママ

7
外交で力を持つにはまず経済力。昔の日本ってけっこう強気な外交しています。中国史だけではなく日本や諸外国との関係が良く理解できました。 最近はまっていた中国ドラマのおかげでここはあのドラマね、と。解釈は違っていても映像化されているとイメージしやすいです。2016/07/12

徒生

4
新書一冊で中国の通史を扱っているため、やや考証が物足りない嫌いがあるが、中立を貫こうとする姿勢には好感が持てる。また、中国史における日本、朝鮮、チベット等との外交政策を検討して現代を鑑みるという問題意識で書かれていて、外交や民族に関してやや参考になった。2016/02/27

getsuki

4
現代の中国を知る上で、四千年の歴史の流れを学ぶ事が出来る一冊。できるだけ中立にという配慮が滲み出ている所がいい。しかし、エピローグの最後の一文に引っかかりを覚えた。ここまで書いておいて結論が楽観的過ぎないか?と。2015/05/19

Kumisuke92

1
日本文化は漢や江南に移った南朝的中国文化の延長だという話は面白い。その後、北方民族の支配の影響で中国文化は変質した。その支配からの解放が、本来、孫文らが辛亥革命で目指したことだった。ところが、一時的に袁世凱に妥協し、袁と北洋政府が政権を握ったことで、蒋介石の中華民国は清の多民族国家を引き継ぐことになる。清は、モンゴルは支配階級として、そして乾隆帝の時代にウィグルを併合、チベットもモンゴルとの対等な関係を認め合っていた。国際法上は中国の支配権が認められているが、これらの地域が納得いかないのはよくわかる。2015/09/27

ゆきまさくん

0
このタイトルと本の中身は必ずしも一致していない。良い意味でタイトルには裏切られるが、中国の成立から現代までの歴史が綴られている。 例えば、現在中国の原型ともなった中華民国を孫文が作った時、目指したのは漢、満州、モンゴル、チベット、回族の五族共和だったはずなのに、袁世凱との不適切ともいえる取引によって、批判していたはずの清帝国そのままの問題、形を継承したことが書かれている。 現在の中国が抱える領土問題や民族問題に至る経緯がわかるので、中国との関係や問題を考える一助となるだろう。2015/05/07

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