内容説明
ギフテッドといわれる発達に偏りがあるが、天才的な才能を持つ人たちがいる。彼らの紹介や子どもの頃からの教育の仕方、才能の伸ばし方などを解説。障害児教育の場から天才児を育てる可能性に言及し、彼らの価値や能力、独特の世界を一般の方に啓蒙する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
16
心理学科を卒業して障害者福祉系の職に就いていたにもかかわらず、この言葉を知ったのは小竹清彦さんの『WIZARD』という本の中でした。発達の凸凹+適応障害=発達障害、という考え方に納得しました。自分だけでは上手に出来ない事も、他の人に助けてもらう、セルフサポートを考えるなどして、その凸凹を伸びているところだけ見せていくことってうまくできると本当にいいな、と思いました。教える側、サポートする側も自分が優位なこと、苦手なことをちゃんと知っておくといいというのが、一番印象的でした。2011/10/03
えいち
6
うちの子は発達に凸凹がある。ずば抜けて高い能力と、低い能力の差がかなり開いている。低い部分も年齢相応レベルだから平均IQは高いんだけど、「差の大きさ」が生きにくさにつながる問題なんだそうな。差の部分、低い「谷」を埋めるように色々専門家はアドバイスしてくれるけど、親としてはせっかく授かった高い能力の「峰」を伸ばしたいと思い、手に取った本書。興味深い内容だったけど、今の日本の特別支援教育では結局カバーされないんだよなーと痛感させられた。2019/07/17
Jeria
6
図書館に予約して、実際に手に取るまで10か月かかりました。この本は、なんでそんなに人気があるんでしょうか?新刊でもないのに…。私は、自分の子どもがギフテッド(2E)なので、どのように育てたらいいのかを知りたくて読んでみましたが、具体的にはよく分かりませんでした。というか、日本では、ギフテッドをちゃんと育てるのは無理っていう結論かな。たぶん、ギフテッドへの教育体制が整うまでにウチの子は大人になっちゃうな~(^_^;)。2012/06/10
tan_keikei
5
我が子を天才にしたい親向けではなく、日本の特別支援教育の新しいモデルの構築を提言する書です。広汎性発達障害がありながら非常に高い知的・芸術的な才能がある児童の能力の凹凸を教育するサイドが認識し、その子にあわせた教育を施すことで才能を伸ばしてやる米国のギフテット教育制度に対し、日本にはそういったシステムが存在しません。当事者である児童にも、その才能を生かせない社会にとっても損失といえる状態にあるのは非常に残念なことだと思います。発達障害児の視覚認知・聴覚認知の偏りについての解説が詳細でわかりやすいです。2012/07/04
kiwifruit
3
ちゃんとは 読まなかったので、コメントかいていいのか ちょっと悩む所ですが・・・ 発達障害を持ってる者からしたら2E気になりますね。時代の変遷とともに、概念というものは変わって行くものだから、これは恣意的な分節なのかも。 ギフテッドって聞くと IQの区分で 一般的に分けられてるイメージなのですが、 実際どうなのでしょうか。 シナプスや神経伝達物質が多い事による、得意な行動と認知スタイルで判断してるのだろうか? 最後に、どうかキツイ コメントはしないで下さいです。ものすごく傷つきやすいのでお願いします(2016/03/26