講談社現代新書<br> 芭蕉=その人生と芸術

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講談社現代新書
芭蕉=その人生と芸術

  • 著者名:井本農一【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2015/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061155510

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内容説明

十七文字で人生の深淵をのぞく――。遍歴漂泊の生涯を送り、俳諧を魂の感動の表現にまで高めた松尾芭蕉。本書は、著者長年の蓄積のうえに、新たに発見された資料を駆使して、出生から死にいたるまでの「謎」を追い、その芸術のこころを明かした力作である。

目次

まえがき
1 生い立ち
〈1〉伊賀の上野
〈2〉松尾家とその家族
〈3〉生い立ち
2 俳諧を学ぶ
〈1〉季吟の門で学んだか
〈2〉初期の作品
〈3〉良忠の死と致仕
〈4〉最初の著述『貝おほひ』
3 新風うずまく江戸で
〈1〉江戸俳壇と芭蕉
〈2〉談林俳諧に進む
4 宗匠となる
〈1〉めざましい作句活動
〈2〉明るい日々
5 転機に立つ
〈1〉新進の俳諧宗匠
〈2〉模索と反省
〈3〉深川退隠
6 新しい出発
〈1〉一切を俳諧にささげる
〈2〉『野ざらし紀行』の旅
〈3〉異体変調からの脱皮
〈4〉風流自足
〈5〉『笈の小文』の旅
7 『おくのほそ道』の旅
〈1〉新しい脱皮へ
〈2〉足跡
8 不易流行の論
〈1〉不易流行論の工夫
〈2〉長旅のあと
〈3〉関西漂泊の日々
9 みのり
〈1〉新しい俳風
〈2〉『猿蓑』と新風
〈3〉『笈の小文』の芸術論
10 『おくのほそ道』成る
〈1〉江戸の新草庵で
〈2〉五十歳にして
〈3〉『おくのほそ道』の完成
11 最後の年
〈1〉軽み
〈2〉最後の旅へ
〈3〉旅に病む
芭蕉略年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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3
おくのほそ道が好きと言いつつ芭蕉のこと全然知らないと思って読んだ。奉公時代から永眠まで。句の鑑賞の仕方を知らなかったので、鑑賞の観点や言葉の選び方などが詳しくあり勉強になった。芭蕉が床に伏しながら、最後まで句を作り続けて、弟子たちにどっちがいいかと意見を求めていたのは印象的だった。芭蕉がある程度地位を確立してから、芸術に生きるために俗世を捨てて「軽い」句の道を歩み始めたのは、私にわかる時が来るかわからないけど、いつか理解したいと思った。古本ながら16版も出てる本で、当時は有名だった本なのかな、と思ったり。2018/12/14

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