角川ソフィア文庫<br> 盆栽 BONSAI ジャパノロジー・コレクション

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角川ソフィア文庫
盆栽 BONSAI ジャパノロジー・コレクション

  • 著者名:依田徹【著者】
  • 価格 ¥803(本体¥730)
  • KADOKAWA(2015/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044083281

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内容説明

宮中を始め、高貴な人々が愛でてきた盆栽は、隠居の趣味の領域のものではなかった。文化としての盆栽を、名品の写真とともに、歴史はもちろん、形、見方、飾り方にいたるまでわかりやすくひもとく。
※本書籍は見開きのデザインが含まれています。見開き表示での閲覧を推奨いたします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

172
盆栽。なかなか踏み込めない世界である。ただでさえ計り知れないほど自然に枝や葉を広げる植物を、人間がより磨きをかけるという極上の楽しみだからであろうか。目の前で繰り広げられる小さな世界が四季折々を繰り返す。今何が必要でそれが自然の有様なのかと。咲けばそれは嬉しい。若葉や紅も待ちわびるが、なぜ落葉した樹形こそ美しいのか。あるものがなく、ないものがあるからなのだろうか。光を求めて空へ向かうものたちも、うねる幹の感情に魅入るのである。踏み出そうか、この世界へ。いや、まだ対話をし、受け止められるだけの心が足りない。2023/01/29

kana

45
盆栽の歴史と分類の基礎知識を得て、日本のカルチャーとしてより楽しめるようになりたいと読んでみましたがぴったりの本でした。寄木を楽しむ風習は昔からあったけれども、いわゆる盆栽は明治になってからの大隈重信や吉田茂といった錚々たる政治家の方々によって愛好され広められているというのが意外でした。関東大震災後に疎開して守られた盆栽たちが大宮盆栽村の礎を築いた話も興味深い。百年以上手入れされ続ける盆栽の変化を見て、絵画や彫刻と違って盆栽を受け継ぐことは生き物を永らえさせることなんだと改めて尊い気持ちになります。2021/02/27

亮さん

15
盆栽について入門書的なやつ。ただしやり方ではなく雑駁官とした興味を持たせるためのいっさつというべきもの。 盆栽界のルールとして、上から盆栽を鑑賞する人間は、嫌われる。全体を眺めた後は、頭を低くして視線根元に合わせて見上げるのが良いとされる。鉢の中の大樹に自然が凝縮されてるのがわかるはず。2017/05/03

きゅー

10
さいたま市大宮盆栽美術館の所蔵品を中心に、歴史に残る盆栽の名品をカラー図版で掲載しつつ、文化としての「盆栽」の概略を示す一冊。盆栽には大きく分けて松柏盆栽と雑木盆栽に分かれるとのこと。それぞれの名品が詳細な解説とともに提示されているというのに、自分にはまだまだ盆栽の良さはわからないな。しかし、盆栽というものが枯山水と同じように、自然の姿を小さな器のなかに再現し、イメージの力をもって味わうものだとは理解した。翫賞するには知識と経験が足りない。 2021/04/09

みーすけ

6
鉢の上で世界が完結している盆栽を知りたくて購入。四季も情景もこの一鉢で描いているのは凄い。ミニ盆栽を育て中ですが、ここまでの大物は無理ですね。2015/04/27

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