内容説明
北海道富良野のラベンダー館でひとりの女性が殺された。資産家の娘だった彼女を狙った殺人なのか、それとも・・・・・・。深まる謎を解くヒントは現場に残されていたラベンダーの香りだった。
※本書は、1997年5月刊の角川ミニ文庫『ラベンダーの殺人』に加筆・改題した文庫が底本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
59
烏丸ひろみシリーズ第10弾。本作は香りの殺人シリーズとして、ページの最初に本当にラベンダーの香りが付いている。主人公烏丸ひろみは元警視庁捜査1課の刑事であり、7作目で負った怪我の影響で刑事を退職した。この怪我を通じて、別シリーズの主人公氷室想介の治療を受けている。軽く読める作品が多く、本作も気軽に向き合えるのですが、謎の設定や意外な犯人など充分な謎解きは楽しめる。一つの舞台で、物語が完結するのもスピード感があって良い。章の間に在る犯人の独白がミステリを引き締め、推理上でのポイントにもなっているのは面白い。2017/01/31
coco夏ko10角
20
烏丸ひろみシリーズ。瑠璃色の事件の影響で警察を辞めて数年、氷室の患者になっていて少しずつ良くなってきていた頃、昔の知り合いから姉の死体を発見したと連絡が…。当時未解決事件だった檸檬色の事件も解決済に並んでいる。ひろみが真相に気づいた要素や冷静でいられなかった犯人がしたこと…ミステリーよかった。発売してから大分たつけど、最初の口絵からまだラベンダーの香りしてすごい。2022/04/26
ag0514@だが断る👼
4
☆☆☆★ 「警視庁捜査一課・烏丸ひろみ」シリーズの中の「香りの殺人」シリーズ1作目。巨額の遺産を相続した女子大生麻貴の姉が、北海道富良野の別荘で死体となって発見されます。誰に殺されたのか?なぜ部屋中にラベンダーが、敷き詰められていたのか?「妖しき瑠璃色の魔術」の事件後、警視庁を退職した烏丸ひろみが、麻貴を助けることに…あっさり解決しちゃいますけど。また、作中で「妖しき…」事件のその後について触れています。気になっていたので少しスッキリしました。カラー口絵から、ラベンダーの香りがする仕掛けになっています。2020/09/22
永田 誠治
2
富良野といえばラベンダー、ラベンダーといえば富良野みたいな発想で書いたのかな。ただラベンダー館って(笑)。ファーム富田ならまだその発想に耐えうるかな。作中アロマテラピーの記述があり、その効能についていくつか紹介されています。ちなみにラベンダーって1つで色んな効能があってメインは鎮静作用だよ。2005/12/07
さけフレーク
1
今日読んだのだが、 ラベンダーがどういう役割だったか すぐには思い出せない2014/07/23