内容説明
海上封鎖を受けた友軍を救うべく出撃した空母部隊。しかしその戦いは、彼女らの記憶の奥底にある悲劇を掘り起こすものだった――。艦娘たちの絆が未来への翼となる時、鎮守府の総力を集結した海上決戦が始まる! 【電子特別版】として、巻末には口絵ピンナップ3枚の文字無し〈完全イラストバージョン〉と文庫未収録イラストを特別収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
異世界西郷さん
24
アリューシャン列島、ミッドウェーを巡る深海棲艦との攻防戦と、かつての因縁に苛まれる艦娘たちの葛藤を描く瑞鶴本の第3巻。面白かったです。前巻の感想でも書いたような気がしますが、相変わらず史実とゲームの合わせ方が上手いと思います。ミッドウェーというと、一航戦、二航戦ばかりクローズアップされますが、その部分を中心にしつつも、“他の艦娘達のミッドウェー”もしっかり描写してくれたのは嬉しかったです。まさかの上下巻構成ということで、続きが気になって仕方ありません。あと、とねちくのふとももが素晴らしかったのは◎。2014/10/23
あなほりふくろう
20
さらっと大破してる翔鶴姉ェ…… あのAL/MI作戦だし、2巻構成は仕方ない。深刻さを増したところで、次巻に期待したい。MI作戦では、一航戦でなく二航戦を、それも飛龍を物語のキーパーソンにしたのが上手いと思ったところ。4隻の空母のうち、最後まで奮闘した飛龍が他の空母と違う意味合いの記憶を持っていた、というところに成程と感心しながら、そこに蒼龍や瑞鶴がどう絡んでくるかを興味深く追いかけることができた。2014/11/02
るか
7
夏イベントのAL/MI作戦で2航戦がメイン。そしてまさかの上下巻・・・。前半の楽勝ムードから後半は緊迫する場面の連続で息を飲みました。下巻が待ち遠しいです。話はイベントばかりで2巻は大和3巻は2航戦がメインでちょっと瑞鶴の出番が少ないことには不満も残りますがそこは主人公らしく適所では活躍している印象でしょうか。その不満を除けばとてもストーリーは楽しめました。出てくる艦娘も増えてきて他の小説ではあまり出てこない艦娘も多いところはよいと思います。2014/10/30
キリル
6
AL/MI作戦がテーマとのことで飛龍・蒼龍などの空母をメインとしつつもその護衛を務める駆逐艦や後方から支援する潜水艦など他のMI参加艦も掘り下げられていてよかったです。誰もがつらいと思う出来事を自分の誇りと思うのはその誇りを周りに示せないということであり、それがどんなにつらいことなのか飛龍を見ていて少しわかった気がします。鎮守府が最善を尽くしてなおその先を行く深海棲艦のファンサービスあふれる作戦がすごいと思いました。最後の敵艦の影など後半も大きく動きそうですが、艦娘側がどう劣勢を跳ね返すのか気になります。2014/12/09
pomota
6
いろんな思いが渦巻く、AL/MI作戦が小説でも発動!これが熱い展開にならないわけがない、実に面白かったです。一航戦2人の無念な思いと後悔を振り払おうと立ち向かう姿勢や、二航戦2人のすれ違い、舞風たち駆逐艦たちの辛い過去と悲壮な決意。後半が待ち遠しくてたまりません。2014/10/25